※2020年に閉館してしまったそうです。
やってきました。
鳥取の熱海、山陰最大級の温泉街、
皆生(かいけ)温泉です。
ココに来たら迷わず行ってほしいのが皆生温泉第三射的場。
まずはわたしの珍スポットフレンドが営むこちらのサイトをご覧ください。
ね?これはぜひとも行ってみたいっしょ??
皆生温泉に到着したのは夜7時。
宿のチェックインをササッと済まして、いそいそと温泉街を散策。
平成も終わる世にまだやってんのかよ??
しかも平日だしな~と不安を抱えながら例の物件を探していると
ひとっこひとり歩いていない漆黒の温泉街に
煌々と輝く一軒のお店が。
あったー!!!
営業してる!!!
右は、ここが歓楽街ということを示すシンボル。
左がお目当ての第三射的場。
開いたトビラから中をのぞくとこんな具合。
外は小寒い秋の夜、トビラの向こうからは暖かい空気が漂ってきた。
見上げると天井からは、なにやらめでたそうな飾りがじゃらじゃらとぶら下がり、
見ているだけでテンションがあがる。
カウンターの向こうには、隙間なく隅々までいろんな人形や景品が並び
盆と正月が一緒に来たようなワクワク感がたまらない。
「いらっしゃ~い。射的やってく?」
「はい!やります!やります!!」
1000円を払うと皿に入ったコルクの玉を渡された。
「当てたいところよりちょっと下を狙うといいよ。
玉はなかなか奥まで入らないからこうやって・・・
レバーを引いて手を前に出してやってみて。」
店主のあけみさんは丁寧に撃ち方を教えてくれた。
「パンッ!!あ~はずれた。」
「いまここだったから、もうちょっと下を狙うんだよ。」
「パンッ!!!」
「あ~当たった~すごいすごい。」
何度目かの挑戦でようやく人形を落とすことができた。
「初めてやりました。楽しいですね。」
「みなさん初めてっていうね。当たるとおもしろいよね。」
結局3~4体落とすことができ、玉が終了。
「はい、じゃあ景品ね。
“こっち”のと、“となり”のとどっちがいい?」
“こっち”とは壁に並んだ子供向けのおもちゃ。
“となり”とは、隣にある店のもの。
わたしは迷わず
「となりの!」
「だよね~。」
「はい。中見てみなよ。」
「やった~!!電池で動くピンクのおもちゃだ~!」
「これ、となりだと2000円だよ。」
「2000円のが1000円で~!?友達に自慢しよ~!!」
「ここの温泉街のメインはこの辺ですか?」
「そうだね~いまは遊ぶところなくなっちゃったけど、昔は浴衣着た人がいっぱい歩いててね、毎日がおまつりだったんだよ。
ここは第三射的っていうんだけど、第一と第二もあったの。遊ぶとこも店もいっぱいあった。
今でも海沿いには大きな旅館が並んでて、こっち側にはソープがいま9軒やってるの。
団体客はよく来るんだけど、じいさんばあさんばっかり。
じいさんたちは旅館に着くと疲れて出てこないでしょ。
中年の男性は着くとソープに行くね。ここは男性客ひとりで来る人多いんだよ。」
「どこから来たの?」
「名古屋から。」
「名古屋、行ったことあるよ。娘が名古屋に住んでてね、愛知万博あったでしょ?あのとき行ったの。すごい並んだよね。」
「ここまでどうやって来たの?」
「出雲空港まで来て、そこからは車で。」
「出雲大社行ってきた?あそこはいいとこだよね。毎年初詣行ってるの。」
「明日は境港に行こうと思って。」
「境港は魚がおいしいよ~」
「ついさっきここに着いたばかりだから、暗くて周りになにがあるのかわからなくて。」
「すぐそこに海岸があってね、海が近いよ。大山(だいせん)も見える。
いま上の方は雪かぶってて、真ん中くらいはちょうど紅葉がキレイだよ。」
「雪積もってるんですか!?」
「大山はスキーもできるんだよ。
米子はいいところだよ。災害もないしね。
大山のおかげで水にも困らないし。」
居心地のいいレトロで賑やかな射的場で
人柄のいい優しい店主としばらくおしゃべり。
米子や皆生温泉のこといろいろ聞けて楽しかった。
古いパチンコ台、ラークラックDXも稼働中!
昔はたばこのLARKが景品でもらえたんだとか。
ベタベタと貼られたかわいいシール
個性的な第三射的の文字
すべてがいとおしくてずっとずっと見ていたい。
「隣のお店は入れるんですか?」
「隣は閉めちゃってるのよ~ごめんね~。」
少し前まで旦那さんがこっちの店番をやっていたはずなんだけど。
よく見ると“おもちゃ”の文字がなんか変だな~
誰かれ構わずギャンギャンに吠えたてる愛犬のトム。
ギャンギャン吠えるわりにはシッポを振って近づいてきてくれるツンデレ犬。
営業中の飲み屋街。
左奥の方はソープランドとラブホテルが並ぶ風俗街。
平日とはいえ夜8時
誰も歩いていないメインストリート
朝になりました。
早朝から早速温泉街を散策してみましょう。
まずはやっぱり、夜のうちはボーイが立っているため写真が撮れなかったソープ街。
いまでも9軒営業してるってすごいこと。
昔はもっとたくさん並んでて、相当賑わってたんだろうなあ。
ステキなファミリーレストランたつ美
目が覚めるようなド派手な壁が印象的。
レストランたつ美の隣の空き地にはストリップ劇場があったんだって。
かつてのにぎわいを想像させる温泉街の広さや建物の数。
空き地も増え、面影すら消えつつあるのは全国の温泉街でよく見る光景。
海を眺める大きな旅館群。
目の前には海水浴場もあって最高のロケーション。
海もあるし山もある、空も広くて気持ちいいな~
もっとみんな、皆生温泉に来て。
※2020年に閉館してしまったそうです。
皆生温泉第三射的場
住所: 鳥取県米子市皆生温泉4丁目28-3
営業時間: 18時くらいから
★★★お知らせ★★★
商店街好きの私が今まで巡りに巡ってきた300カ所以上の商店街から、選りすぐりの50をまとめた本「商店街さんぽ ビンテージなまち並み50」(学芸出版社)が発売中です!
商店街とその周りの見どころや、楽しみ方を紹介しています。
路地好き、レトロ好きに大好評!!
詳しくはこちらから↓
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皆生(かいけ)温泉です。
ココに来たら迷わず行ってほしいのが皆生温泉第三射的場。
まずはわたしの珍スポットフレンドが営むこちらのサイトをご覧ください。
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皆生温泉に到着したのは夜7時。
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しかも平日だしな~と不安を抱えながら例の物件を探していると
ひとっこひとり歩いていない漆黒の温泉街に
煌々と輝く一軒のお店が。
あったー!!!
営業してる!!!
右は、ここが歓楽街ということを示すシンボル。
左がお目当ての第三射的場。
開いたトビラから中をのぞくとこんな具合。
外は小寒い秋の夜、トビラの向こうからは暖かい空気が漂ってきた。
見上げると天井からは、なにやらめでたそうな飾りがじゃらじゃらとぶら下がり、
見ているだけでテンションがあがる。
カウンターの向こうには、隙間なく隅々までいろんな人形や景品が並び
盆と正月が一緒に来たようなワクワク感がたまらない。
「いらっしゃ~い。射的やってく?」
「はい!やります!やります!!」
1000円を払うと皿に入ったコルクの玉を渡された。
「当てたいところよりちょっと下を狙うといいよ。
玉はなかなか奥まで入らないからこうやって・・・
レバーを引いて手を前に出してやってみて。」
店主のあけみさんは丁寧に撃ち方を教えてくれた。
「パンッ!!あ~はずれた。」
「いまここだったから、もうちょっと下を狙うんだよ。」
「パンッ!!!」
「あ~当たった~すごいすごい。」
何度目かの挑戦でようやく人形を落とすことができた。
「初めてやりました。楽しいですね。」
「みなさん初めてっていうね。当たるとおもしろいよね。」
結局3~4体落とすことができ、玉が終了。
「はい、じゃあ景品ね。
“こっち”のと、“となり”のとどっちがいい?」
“こっち”とは壁に並んだ子供向けのおもちゃ。
“となり”とは、隣にある店のもの。
わたしは迷わず
「となりの!」
「だよね~。」
「はい。中見てみなよ。」
「やった~!!電池で動くピンクのおもちゃだ~!」
「これ、となりだと2000円だよ。」
「2000円のが1000円で~!?友達に自慢しよ~!!」
「ここの温泉街のメインはこの辺ですか?」
「そうだね~いまは遊ぶところなくなっちゃったけど、昔は浴衣着た人がいっぱい歩いててね、毎日がおまつりだったんだよ。
ここは第三射的っていうんだけど、第一と第二もあったの。遊ぶとこも店もいっぱいあった。
今でも海沿いには大きな旅館が並んでて、こっち側にはソープがいま9軒やってるの。
団体客はよく来るんだけど、じいさんばあさんばっかり。
じいさんたちは旅館に着くと疲れて出てこないでしょ。
中年の男性は着くとソープに行くね。ここは男性客ひとりで来る人多いんだよ。」
「どこから来たの?」
「名古屋から。」
「名古屋、行ったことあるよ。娘が名古屋に住んでてね、愛知万博あったでしょ?あのとき行ったの。すごい並んだよね。」
「ここまでどうやって来たの?」
「出雲空港まで来て、そこからは車で。」
「出雲大社行ってきた?あそこはいいとこだよね。毎年初詣行ってるの。」
「明日は境港に行こうと思って。」
「境港は魚がおいしいよ~」
「ついさっきここに着いたばかりだから、暗くて周りになにがあるのかわからなくて。」
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平日とはいえ夜8時
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まずはやっぱり、夜のうちはボーイが立っているため写真が撮れなかったソープ街。
いまでも9軒営業してるってすごいこと。
昔はもっとたくさん並んでて、相当賑わってたんだろうなあ。
ステキなファミリーレストランたつ美
目が覚めるようなド派手な壁が印象的。
レストランたつ美の隣の空き地にはストリップ劇場があったんだって。
かつてのにぎわいを想像させる温泉街の広さや建物の数。
空き地も増え、面影すら消えつつあるのは全国の温泉街でよく見る光景。
海を眺める大きな旅館群。
目の前には海水浴場もあって最高のロケーション。
海もあるし山もある、空も広くて気持ちいいな~
もっとみんな、皆生温泉に来て。
※2020年に閉館してしまったそうです。
皆生温泉第三射的場
住所: 鳥取県米子市皆生温泉4丁目28-3
営業時間: 18時くらいから
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