こちらは2012年まで東京、船の科学館の横で展示されていた羊蹄丸。
羊蹄丸はかつて、青森と北海道の函館を結んでいた青函連絡船のひとつ。
その羊蹄丸の中がまるごと博物館になっていました。
現在はいなくなってしまったのですが、ここには以前、めちゃくちゃすごい世界が広がっていたのご存知??
まず序盤にコレ。
2匹仲よく並んだイルカの乗り物。
これに乗ると
壁の画面に海の映像が映し出され、わたしたちの乗ったイルカが合成で登場!
まるでイルカに乗って海を泳いでるみたい~!!
すごい~!!おもしろい~!!
そんなチープな小手先の仕掛けにはしゃいでいるとその奥には
うわあああああ~!!!
なんだこれ~~~!!!
船の中に街がある~!!!
これらは青函ワールドと名付けられ、
昭和30年代の青森の街をめちゃくちゃリアルに再現。
薄暗い街にぼんやり光る灯り、大量に並ぶりんごや魚。
そしてちゃんと人形が音声でしゃべるんだから!
本当に昭和30年代の青森の街に自分がどっぷりタイムスリップした感覚が味わえて
本当に本当に楽しいテーマパークでした。
北海道へと渡る人
北海道から来た人でごった返す青森の街。
人びとの表情や動きが今まで見たことないくらいにリアルで、そのたたずまいからその人たちの生活や思い、一生懸命生きている姿が手に取るようにわかります。
戦後の貧しい時代に、重い重い荷物を、こどもを抱えながら歩く人々。
人形はすべて等身大で
柵もないからこうして近づいて写真を撮ることも可能。
これってすごくないですか??
わたしも当時の青森の人々にまじってみました。
人形があまりにもリアルすぎて、どれが人間でどれが人形か、人形かと思って近づいたら人間だったとか、とにかくめちゃくちゃ楽しかったんです。
こちらは有名なまちこ巻きをする女性。
甲板から海とか人とかカモメとかを眺めているのでしょうか。
どこかさみしそうな、哀愁漂う、絶妙な表情をしている女性です。
こちらは船内の食堂で寝込んでしまったリアルすぎる酔っ払い。
薄暗い中に突然現れてめちゃくちゃビックリしました。
青函連絡船には電車が丸ごと乗ることも可能で、再現された電車の車両の中までもリアルに作り込まれているこだわり。
すごい、すごすぎる。
青函ワールドのフロア以外にも、船室では船内の生活が事細かに再現されていて、何周でも見たいくらいめちゃくちゃ楽しい場所でした。
しかし2012年に羊蹄丸は解体され、
青函ワールドの一部が青森にある八甲田丸にお引っ越し!!
というわけでやってきましたこちらが
青森港に浮かぶ八甲田丸です。
この船も羊蹄丸と同じように、昭和39年から昭和63年まで青森と函館を結ぶ青函連絡船として働いていた実物です。
早速船内に入ってみると
あーーー!!!見たことある人形だ~!!!
このリアルな表情と動き
ほかのどこを探しても見つからない唯一無二の存在感。
残っててくれてありがとう・・・!!
そして引っ越してきた青函ワールドはこちらから。
またあの世界を体験することができるのかな・・・
入ってみるとこう。
あれ・・・??
ああ、こんな感じ??
なるほどなるほど。
見覚えのある人形
聞き覚えのある声(音声も同じものが流れている)
ああ、こんなだったかな・・・??
でも、でも、
でもでもでもでも
やっぱり違う・・・!!!
この人形たちはあの青森の街の世界にいなきゃ
全然意味ないよ・・・!!
こんなのあったっけ??と思うような
ごちゃまぜのコーナーも。
というのも
あの広がっていた青森の街のジオラマはそれぞれ分解され、バラバラに展示されているのです。
広さも違うしお金もかかる。
まるっきり同じものを再現しようなんてムリなのはわかってるけどけどけど・・・
上に掲げられていた看板は床に降ろされ
壁にかかっていた照明や看板は集めて並べられている。
これじゃ博物館と同じじゃん。
見やすいけど、リアルさは1ミリもないでしょ??
あの見た世界とまったく違う。
悲しい、けど仕方がない。
船内で寝込んだ酔っ払いは今でもまだ眠っていた。
りんご市場の様子。
羊蹄丸のときは屋根に雪が積もっていたり、薄暗い時間や天気で青森独特のシバレル寒さが表現されていたけど、ここではどうだろう??
リンゴ市場の向かい側には青森駅の様子をギュッと凝縮。
人形の背景には、羊蹄丸の写真が貼り付けてあるんだけど、まったく光景が違って完全に別世界。
一番端っこには例の、まちこ巻きの女性もいた!!!
しかし同じ人形のはずなのに、全然哀愁がない・・・
甲板のてすりがないため、不自然な体勢を維持。
あなたがいる場所はココじゃないよ・・・
入りきらない人形たちは廊下に立たされて再現。
同じものでも、背景や空間が変わるだけで
感じるものがこんなに違うものかね・・・。
着物に囲まれる女性の表情が見事。
こんな顔したマネキン、見たことないよ~
ほかの展示エリアにまで進出。
空いたスペースにお邪魔するかたちに。
おにぎりをほおばる女性。
ほっぺが赤くなるほど寒い外からやってきて、おなかぺこぺこだったのでしょうか?いそいでがっつき、くちのまわりにたくさんのごはん粒が。
ひとりひとりにドラマがある、すばらしい人形たち。
もっとどうにかならないのかな~
▲船長、機関長と一緒に記念撮影できるスポット。
操縦室にも入ることができる。
青函連絡船には電車が丸ごと入ることができて、人が乗る普通の車両から、郵便や貨物など、いくつかの車両が乗れる珍しい船。
がっつりエンジンルームもドヤ顔で披露。
メカ好きにはたまらないでしょうこの光景。
同じものが大量に並んでいてカッコイイね!
甲板からの眺め。
ここから函館港までおよそ3時間50分かかっていた青函連絡船。
今では新幹線で2時間の距離。
昔は移動するのにいちいち時間と体力が必要だった時代、でもそれだけドラマがあったでしょう。
冬の寒空、雪の降る中、ここから北海道へ帰る人たちが、じっとこらえながら船が出るのを待っている情景が目に浮かびます。
それでは歌っていただきましょう。
津軽海峡冬景色
上野発の夜行列車おりたときから
青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群れは誰も無口で
海鳴りだけを きいている
わたしもひとり 連絡船に乗り
こごえそうなカモメ見つめ泣いていました
ああ~~~
津軽海峡冬景色~~~~~~~
ありがとうございました!!
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
住所: 青森県青森市柳川1丁目112-15
TEL: 017-735-8150
営業時間: 4月~10月 9:00~19:00
11月~3月 9:00~17:00
休館日: 4月~10月 なし
11月~3月 毎週月曜日
公式サイト: 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
※羊蹄丸時代の青函ワールドなどが見られる
青函ワールドジオラマ残し隊もチェック!!
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