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観光客の誘致力が弱いという青森県黒石市。
そこで昭和55年、黒石市で作り始められたとされる津軽の伝統こけしを保存伝承するために
地元住民たちが「こけし収集の旅」や「こけしの里マラソン」など“こけしの里づくり運動”を開始。

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その熱意を受け黒石市が、総事業費2億6千万円かけて作られたここ、津軽こけし館。
多くの人々から3000本のこけしを集めて昭和63年にオープンしました。

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中に入るとまずこけしのおみやげコーナーが広がり、
右側にそびえるのは高さ4メートルになる日本一のジャンボこけし。
平成20年、開館20周年記念事業として
2年後の平成22年、東北新幹線開業にあわせて
平成22年7月~10月の3か月で作られたそう。

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津軽こけし館は2階がメイン。
階段の横には全国で行われているこけしイベントのポスターがずらり。
結構いろんなところで開催されてるんだな~

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こけしは東北地方生まれ、東北地方育ちで、東北でしか発生していないんだって。
さらに産地によって形態や模様に特徴があって、11系統に分類されてるなんて知らなかった。

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頭の大きさや胴体の柄、頭と胴体がくっついてるかわかれてるかなど
素人目では違いがわからないけど、見分けられるようになったらおもしろい世界。

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ガラス越しに地域や作者によってわけられたこけしがいっぱい!
こけし好きなら何時間でも眺めたい夢の空間。

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津軽こけし館で一番多いのはやはり津軽系と呼ばれるこけしたち。
頭と胴体が1本の木からできていて、
頭部はオカッパ、胴には津軽藩家紋の牡丹やねぶた絵、アイヌ模様が描かれているのが特徴。

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頭が大きく細い直胴のものが多く
赤い放射状の飾りと、切れ長の細い目が特徴の遠刈田(とがった)系。

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胴は太く、肩とすそが広がり
首を回すとキイキイと音が鳴る鳴子系。
胴体には菊を中心とした華やかな模様が描かれるのが特徴。

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どのこけしがグッとくるかな??
お気に入りの子を探してみよう!

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こちらは日本のこけしとロシアのマトリョーシカのこどもという設定のコケーシカ。
かわいい!!


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さて、昭和63年、時の竹下登内閣は「ふるさと創生1億円事業」で日本の各市区町村に対し
地域振興のために自由に使える資金1億円を各市町村にバラ撒いたのを覚えてますか?
そこで黒石市純金でできたこけしと、純銀のこけしを作ったのでした。

※1億円を受け取った全国の各自治体は、地域の活性化などを目的に観光整備などへ積極的に投資し、経済の活性化を促進。また一方で、無計画に箱物やモニュメントの建設・製作に費やした自治体も多く、のちに珍スポットの標的に。

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ところがその後不況の影響で黒石市は
平成19年度一般会計累積赤字が10億円にのぼり深刻な財政難へと陥ると、
せっかく作った純金銀こけしを売却しようと思いつきます。
しかし地域住民から展示継続を求める声があがり
「純金こけしオーナーを募集する会」を設立。
全国から1口1万円の共同オーナーを募集しました。

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しかし期限までに集まったのは8137口。
目標まで届かず、純金銀こけしは津軽こけし館から黒石市へ引き取られ、
その後宮城県仙台市の健康食品会社が2億円で落札しましたとさ。

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こちらは共同オーナー募集活動のビラ配りなどに使用されたズタボロになった着ぐるみ。
市民運動のために活躍してくれた、こけし館の宝物とのこと。

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そして現在、金銀こけしはレプリカとなって復活。
最初からこれじゃだめだったのでしょうか。

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純金銀こけしがあるから!と話題集めに呼んだ名古屋の双子
きんさんぎんさんに目を入れてもらったダルマ。

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さらに現在、純金銀こけしに継ぐ新しい目玉として集められているのが
こけしアートコレクション

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津軽こけし館のこれまでの経緯をご理解くださった各界の著名人の方々にお願いして
無地のこけしに絵付けをしてくださいました。
!!!無償で!!!

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職業はアナウンサー、評論家、シャンソン歌手、
マルチタレント、ねぶた職人、知事や市長など幅広く協力。

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あ!あの人見たことある!生島ヒロシさんだ!!

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中には麻生太郎、安倍晋三、小池百合子と豪華な顔ぶれ!

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その隣にはちびまる子ちゃんの作者
さくらももこ先生のこけしもある!!

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津軽こけし館はさくらももこ先生に
「さくらももこ先生は「こけしブック」という本に、さくら先生のお気に入りのこけしとして、
黒石市の津軽系こけし職人、阿保金光(あぼかねみつ)氏の作品が載っていて、
ちびまるこちゃんもオカッパ頭、津軽こけしもオカッパ頭、
金光氏の描くこけしの表情はちびまるこちゃんに登場するキャラとどことなく似てる気がして縁を感じ・・・。」

と阿保金光氏のこけしをプレゼントするので無地のこけしに絵付けと装飾をして津軽こけし館まで送ってくれよと
よくもまあいけしゃあしゃあと手紙を送ったのであります。

ちょっとちょっと、手紙で済ませるなよと。
せめて現地まで届けにいってお願いしろよと。
よくもまあさくらももこ先生も応えてくれたなと。

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そして肝心な表記よ。
ちび丸子ちゃんじゃなくて“ちびまる子ちゃん”だし
さくらもも子じゃなくて“さくらももこ”だよ。
そうゆうとこだよ。
そうゆうとこ、ちゃんとしよ??

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いろんな人々に助けられ、支えられまくり、
こけしを集め続けていく津軽こけし館。
みなさんの恩を無駄にしないよう、末永く続きますように!


津軽こけし館

住所: 青森県黒石市大字袋字富山72-1
TEL: 0172-54-8181
営業時間: 9:00~17:00(12月~3月は16時まで)
定休日: 年中無休
入館料: おとな320円




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