
姫路城、太陽公園、黒川さんでおなじみの姫路駅前にやってきました。

姫路には四方八方に商店街が広がっていて
その中のひとつ、山陽百貨店の裏手に伸びる南町中央通り。
この商店街をさらに進んだところに、昭和な雰囲気を今に伝える市場が広がってるというので、夜な夜な偵察にやってきました。

おおお!!
市場独特の雑然とした庶民的な雰囲気。
ここに間違いない!!



ひっそりと静まり返った市場街。
どれだけのお店が朝になったら開くんだろう??
どれも開きそうで、どれも開かなさそうで、それくらいどの建物も長い間使い込まれたビンテージ物件。

市場を見守る神社は、夜に来るとなにかしらの現象が起きそうな予感。

暗闇の中で唯一、煌々と輝いていたのは、お米の自動販売機。



青果、乾物、魚介、塩干物などなど、いろんな業種の卸売商が軒を連ねる市場街。
昭和30年ごろには200軒以上の店が集まり、各地方から5000人以上もの小売商が詰めかけたんだそう。
しかし昭和32年、姫路市内に市営の卸売市場が開設され、大半の業者が移ってしまい、市場は衰退するばかり。

わずか数年前まで残っていたステキな物件は軒並み解体され
次々と新しい駐車場やマンションへと生まれ変わり、どんどん味気ない街並みに模様替え。

一夜明け、朝がやってきたので
市場の様子を見に行きましょう。

姫路駅へ向かう通勤客とは逆方向へ爽快に向かうと

あ!!ひとが!!商品が!!
店の外に!!
営業してる!!




昔ながらのお店が現役で営業しているすばらしさ。


クリープを入れないコーヒーなんて・・・
とクリープの看板は手書きで作られている。

市場街では社会実験も行われている。



夜見たときは誰もいなかった場所に
朝来たら人がいて、お店が開いている感動。




台車や自転車が行き交い、ひとの声や車のエンジン、
水道の水が流れる音が聞こえてきて、活気に満ちた市場街。
歩くだけでワクワクして、見るものすべてが欲しくなる。
市場はやっぱりこうでなくっちゃ。


市場ではのら猫が、車が来たって人がいたってなんのその、我が物顔で闊歩する。



次来たときにはきっとまたこの景色が変わってるんだろうな。
今ある景色が見られるうちに、しっかり見ておかなくちゃ。
ほかのどの街でも。


そしてまた夕方、もう1度市場を見に。



朝開いていたシャッターはまた閉まりはじめ、夜を迎えるのでした。
次来た時もまた、この景色が見られますように。

さて、市場街の一画にある建物の上に立つ支柱。
あれはなにかといえば

▲2017年

▲2013年
以前はこのように支柱の上にはレールが乗っていて、
これは姫路駅から手柄山中央公園までを結んでいた姫路モノレールの跡。

このレールをグイグイ追いかけていくと


次の駅、大将軍駅へとつながっていた2013年。
※現在は解体されています。

見てくださいこれ、すごいでしょう??
10階建ての高層アパートの3・4階部分に駅があったという大胆設計。
これなら雨に濡れずにモノレールに乗れる!!



しかし姫路モノレールはわずか8年間しか営業しておらず、
さらに大将軍駅に至っては2年間しか使われなかったんだって。
あっという間にもほどがある。

高層アパートは駅が使われなくなったあとも利用され続けたものの
ついに2016年、解体されてしまいました。


いま見ている景色っていつまでもあると思いがちだけど
刻一刻と変化は続き、ある日突然消えてなくなることが多いのも事実。
せめて今見える景色を見えるうちに、現地で体感して記録に残しておこう!
忍町・久保町市場街
住所: 兵庫県姫路市忍町・久保町
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