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日本有数のさくらの名所、弘前さくらまつりにやってきました。
さすが日本一のさくらと称されるだけあって、ものすごい人の数。
毎年ゴールデンウイークあたりに見ごろを迎えるため、全国各地から観光客が押し寄せる名所中の名所です。

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お堀を囲むさくらの奥にはとてもキレイな岩木山も見える!

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さくらまつりの期間中のみ開放される弘前市役所の屋上にあがれば、さらに見事な景色を見ることができる。
なんと美しい末広がり!

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仕事中のサラリーマンも思わず立ち寄って写真を撮りたくなるほどの美しさ。
その気持ち、よくわかります。

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さて、市役所の向かいにある弘前公園追手門口からお花見開始。
まずはどこになにがあるのかチェックするために地図を手に入れよう。

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はい。
地図をもらうと今なら無料でボランティアガイドがついてくる!
というわけで、なんとわたしひとりにガイドさんが同行してくれることに。
「わたくしが目的地までお連れいたします!」
予想外の展開に動揺しながらもマンツーマンガイドがいきなりスタート。
知らないおじさんについてったらダメって昔からいわれてるけど大丈夫かな~?

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公園内を歩きながら目につくものを次から次へと解説してくれるガイドさん。
「弘前公園には52品種、約2600本のさくらが咲いています!」
「これはソメイヨシノですね。あれはソメイヨシノが終わってから咲くカンザンです。松も非常にたくさんありまして、あの赤い松はアカマツ、黒いのがクロマツですね。」
息つく暇もなく、さくらのこと、お城のこと、公園のこと、あらゆる情報を教えながらもてなしてくださり、まるでわたしは尾張の国から来た大名にでもなったような気分に。

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「あれは観光舟ですね。船頭さんは福岡の柳川から来てるんですよ。以前はガイドも一緒に乗ってたんですけどね、いまは船頭さんがガイドするんで、いらなくなっちゃった。ハハハ。」
「へー、船に乗れるなんておもしろいですね。」

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「これ!これ見てください!!恋人の聖地ですよ!ハートに見えるってんで若者たちに人気のスポットです。新緑の季節になるともっとハッキリハートが見えるんですよ。」
「あーほんとですね!こんなところがあるとは知らなかったです!」

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「これは日本でもっとも古いソメイヨシノです!写真撮りましょう!!はい、そこに立ってください!」
「わあああ、明治時代から咲いているとは!これはすごいですね!」

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「こちらは工事中の石垣ですね。以前はここにお城があったんですが、石垣が膨らんできてまして、このままではお城が落っこっちゃうってことで、今は移動させまして、石垣を組みなおしてるところですね。」
「ああ、曳屋するときテレビで見ました!」

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「修学旅行生ですね、あの制服はどこかな?北海道かな?」
「いいですね、この時期に来れるなんて。」

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「このあたりが四の丸、屋台がたくさん出てましてね。人もすごくいますよ。」

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「うわ~!!すごい人だ~!!!これはテンションあがりますね~!!」

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「あれが名物の黒コンニャクですよ。ここに来る人はみんな食べてますね。」

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「すごい大きい!!それに真っ黒!!備長炭みたい~!」
「あれは外が黒いだけで中は白いんですよね。1回食べたらもういいかなって味ですよ。ハハハ。」

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「そうなんですか!?せっかくなんで食べてみますよ~」

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「うわあ、ほんとだ中は白い。でも色のわりにからくないし、おいしいですね!」
なんでもこの黒コンニャクはさくらまつりにのみ現れること40年以上。
多いときは1分間に100個、1日150万円も売れることもあったとか。(値段は1個100円)

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「すごい!いろいろお店ありますね~!!描かれてる絵もすごくイイ!!これは楽しいな~」

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「これは映画のモデルになった三忠食堂です。」
「なにこれめちゃくちゃいい看板~!!」

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「はい、ここがサーカスです。それではわたくしはこれにて戻ります。」
「わざわざ本当にありがとうございました!!」
親切丁寧な解説をしてくださったガイドさんとはここでお別れして
そう、わたくしが今回弘前までわざわざ見に来たのは、さくらでも城でもなく、コレよコレ!!
オートバイサーカス!!!

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ご存知でしょうか、オートバイサーカスとは
北海道と青森のおまつりに現れるサーカス

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高さ4メートル、直径9メートルのタルの中を
バイクに乗ってグルングルン回りながら曲芸をすること。


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描かれているオートバイサーカスの絵も、味があって最高!!

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サーカス開始時刻が近づくとこうしてデモンストレーションが始まる。
写真ではわからないけどこれ、グルグル回るローラーの上で爆走しているバイクに乗りながら
立ち上がったり手を放したりして芸を見せているところ。

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開始時間は決まってなくて、人が集まったら始まるスタイル。
入れ替えなしなので何度でも何時間でも見てられるシステム。
時間がある限りオートバイサーカスで1日過ごしたってノープロブレム。
おとなひとり700円を支払い、いよいよスロープを上がって入場だ。

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タルの上から中をのぞくと高さ4メートル、直径9メートルの空間が広がっていて、地面にはすのこと、助走をつけるための傾斜が作られていた。

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タルも足場も柱もすべて木でできていて、もちろん手作業で組み立てられたもの。
これ作るのめちゃくちゃ大変だな~

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しばらく待っていると徐々にお客さんが増えてきて、外ではバリバリとバイクの音が響いてきた。
いよいよ始まりそうな予感!!

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タルの一部に開けられた扉からバイク野郎が登場。
ブンブンアクセルをふかしながら準備OK、いよいよスタート。

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ブイーーーンと助走をつけて加速していくと、遠心力であっという間に壁をのぼる!!
時速60キロでブンブン走ると、その振動がダイレクトに伝わってワクワクの一方ドキドキしてきた!!

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するとまもなくして、そばにいたお客さんがくちに千円札をくわえて前のめりに。
え!?一体なにが起こるの!?

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それを目視したバイク野郎が何度かグルグル回りながら近づいてきて

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獲ったーーー!!!
すごい!!!




それではその一瞬の妙技をご覧ください。

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誰かに促されるわけでもなく、次から次へとタルの上から、慣れた手つきで千円札を差し出すお客さんたち。

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こうやって差し出すとバイク野郎が取ってくれるよと親に教えられ
親から子へ、子から孫へ、
見て覚え、やってみて、興奮を味わい、受け継がれるこれは伝統なんだと。

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すごくいい表情をして、キラキラした目で楽しむお客さんたち。
タルの周りに集まった見知らぬ人たちが、千円札を取られるたびにひとつになって歓喜する。
最高に楽しい時間。
深く刻まれる記憶。
また来たくなる中毒性。

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こちらは根性だめしでしょうか。
修学旅行生もここぞとばかりに散財する様子は、とてもほほえましい光景。

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一通りお金の回収が落ち着くと、手や足を放したり、目を隠しながら運転する曲芸タイム。



そして最後にはタルの上限ギリギリまでやってくるサービスタイム。
目の前までやってくるバイクに緊張が高まり思わず悲鳴!

バイクの騒音
ギシギシきしむタル
目の前に迫るタイヤ
観客の歓声
沸き上がる熱気
最後はみんなで拍手喝采
現地で体感しないと伝わらないこのスリルと興奮
見たことない人にはぜひ味わってほしい~!!

また行きます!!

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弘前さくらまつり

日時: 4月下旬~5月上旬
オートバイサーカスは北門口に一番近い四の丸エリアにあります。




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