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秋田市の市街地は現在の千秋公園にあった久保田城を中心に作られた城下町。
この大町通り周辺には銀行や新聞社などがたつ行政・文化の中心地。
その通り沿いに建つイカつい建物が旧秋田銀行本店、いまは資料館になっている赤れんが郷土館。

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明治45年に建てられた秋田銀行本店は、土台は灰色の男鹿石、1階は磁器白タイル、2階は赤れんがと材質を変えるこだわりぶり。
ルネサンス様式といわれるいかにも格式のある造りに誰もが足を止めるでしょう。

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中に入るとこれまたすばらしい!
柱のない広々とした空間に大きな照明、漆喰塗りの真っ白な壁に彫られた豪華な装飾が品格を高めています。

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天井に彫られた石膏の彫刻は楕円形のオリーブバンド(オリーブの葉をリボンで束ねた形の装飾)に唐草模様があしらわれたもの。

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広々としたホールはカウンターを境に事務スペースとロビーにわけられ、ロビーの床タイルはイギリス製、腰壁には埼玉県産の蛇紋岩、

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カウンターと暖炉には福島県産のあられ石が使われるなど、聞いたことないけどお高いんでしょ?的なものにあふれ、近づくだけで緊張が走る。

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キンキンに冷えた館内を21度に保っていたアメリカ製のラジエーター。

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隣の部屋は頭取室。
入り口の大きな暖炉には、部屋のレベルを表現する豪華な装飾が施されていることに注目。

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窓には装飾カーテンレールがついていて、暖炉の装飾と同じ文様だとか。
レールそのものを見せるためにデザインされたものらしく、贅沢すぎて浮世離れしています。

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こちらは昭和初期に増築された書庫。
ショーケースには秋田の伝統工芸品が並んでいます。

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書庫の奥は大きな金庫室になっていて、分厚く頑丈な壁と扉で作られています。
これなら火災や地震、ルパンやキャッツアイからも守れそうですね。

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金庫室の中には仏壇のような巨大な金庫が置かれ、金庫の中では秋田市の紹介VTRが流れていました。

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廊下の漆喰の壁にも、装飾が施されたアーチ。
階段も、埼玉県産の寒水石を用いたという、見る人が見たら悶絶するくらい、いい仕事してますね。

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2階から眺めたホール。
2階部分には回廊がめぐっていて、より近くで天井の豪華な装飾を見ることができます。
(回廊部分は立ち入り禁止)

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窓にはシャッターがついていて、明治時代の国産品。
シャッターをあげるためには、鉄製のハンドルを使用。

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こちら会議室では、秋田出身の人間国宝、金銀細工職人の作品を展示。

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2階には特別なお客様を通した貴賓室。
ここも床から天井まで、贅に贅を尽くしたもので埋め尽くされた最高級の部屋。

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部屋のレベルを表現する蛇紋岩でつくられた暖炉。

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寄せ木の床には数種類の木が使われ、手間のかかる贅沢な仕上げ。
2階全体の床下は漆喰が塗られ、防音効果も高めている。

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扉はケヤキの1枚板を使用。
その板に模様をくりぬき、そのくぼみに別の色の木をはめ込んでいるという、めちゃくちゃ手の込んだ装飾も見える。
壁には栄光の象徴、月桂樹をデザインした模様が手描きで。

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秋田の文字をデザインした秋田銀行の行章。

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そばにあるねぶり流し館とのセット料金もあるよ。
繁華街の川反通りも近いので、観光のついでに立ち寄ってみて。


赤れんが郷土館

住所: 秋田県秋田市大町3丁目3-21
TEL: 018-864-6851
観覧時間: 9:30~16:30
休館日: 年末年始、展示替期間
観覧料: おとな200円




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