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越後三十三観音霊場の第三十番札所とされる、普談寺にやってきました。

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山門の中をのぞくと、バスタオルを巻いたかのような仁王像が登場。
いかめしい表情、ガチムチの筋肉、チカラ強い乳首がたくましい。

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山門をくぐり、長い長い階段をのぼると
本尊の十一面観音を祀る観音堂。

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しかし、今回の目的は山門の手前を右へ

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こちらが本堂。

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本堂の向かいにあるこの小さな建物が今回のメイン。

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特になんの看板も説明もないこのトビラを開けると

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わあああああ!!!!!
すごい!!!
地獄のジオラマだ!!!

ジオラマは3つのシーンに分かれていて、どれも重要文化財級の超大作!!

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まず最初は地獄のシーン。

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エンマさまによるさばきが行われている横には、生前の悪事が映し出される浄玻璃(じょうはり)の鏡も設置。

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エンマさまの前では、鬼が亡者をメッタメタのボッコボコにしているところ。

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そのオニの造形がどれも、めちゃくちゃかわいいのなんの。
小さいながらも細かい部分までよくできてる。

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拷問を受け、泣き叫ぶ様子の亡者たち。

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怖いというよりかわいいが全面に出ちゃってるあたり、作者はきっと心優しい人なのでしょう。
これ作ってる時、楽しかっただろうな~

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生前の悪事の重さを計る業の秤。

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生前のいい点悪い点を全て話す人頭杖(にんとうじょう)。
赤い顔の頭は男で悪を見通し、白い顔の頭は女で善を見通す。

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食べようとすると燃える飯。

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作りきれない地獄シーンはジオラマの壁面に細かく描かれていて、これまた見応え充分。

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血の池地獄や針地獄など、あの手この手を使い、さまざまな方法で亡者を痛めつける地獄。
いろんなところでいろんな刑を受けていて、隅々までじっくり見たいおもしろさ。
恐ろしい場面なのにやさしい筆づかいは、壁紙にしたいくらいにかわいい。

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写真だとわかりにくいけど、岩は立体的になっていて、そこからぶら下がったヒモにしがみつく女。
とことん忠実に再現したい!と、細部までこだわってるのがよくわかる。

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亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼、奪衣婆(だつえば)。
木にひっかけた衣服は布を使ってリアルに再現。
めちゃくちゃチカラ入ってるなあ~作者の強い意志を感じる。

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2つ目のシーンは極楽。
人が死ぬときは阿弥陀如来が25人の菩薩を引き連れて迎えに来るという名場面。

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阿弥陀如来と25人の菩薩は雲の上に乗り、立体的に作られていて下界には大きなハスの花が咲く美しい光景も再現。

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雲に乗りきれなかった菩薩は、ハスの花に身をひそめてスタンバイ。

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さらに作りきれなかった菩薩は、壁に絵となって追加。

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3つ目のシーンは賽の河原。
オニがチビッコたちをイジめる名場面。

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ここにいるオニがまた、どいつもこいつも最高にキュートなんだ~

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仕事が相当楽しいんでしょうか。
バキバキにキマッてる目つきがヤバイ。

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エーンエーン
泣き叫ぶチビッコたち。

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どう見てもチビッコより造形に手が込んでいるオニ。
オニ作る方が楽しかったんだろうな。

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上から様子を伺う地蔵菩薩は別注でしょうか。
今までの作風とは異なるプロのワザ。

狭い場所にギッシリ詰まったジオラマは、隅々までじっくり見たくなるほど精巧にできててめちゃくちゃ楽しい!
地獄好きは必ず訪れてみよう!


普談寺

住所: 新潟県新潟市秋葉区朝日2503
TEL: 0250-22-2439




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