もう少しで愛媛県という高知県南西部の街、宿毛(すくも)市にやってきました。
街の中心にはいい雰囲気のお店が並び、商店街を形成。
ここにも実は最近までアーケードがあったんですって。
かなり広範囲にアーケードが広がっていたようで、もっと早く来てればなあと、いつものように後悔。
そんな商店街の一角に見事な光景が現存。
いろんなタイプの窓や壁が組み合わさってできたパッチワーク物件です。
2階部分、一体どうなってんだ??
物件の中央には入り口があって、名店街へと続いている。
名店街に入ってみると、こう。
めちゃくちゃイイ雰囲気!!
大部分はシャッターが閉まったままの状態。
でも2階の窓は開いてたりするところを見ると、人は住んでるんでしょう。
どんな店内だったのかな?こんな狭い路地の脇にパチンコ屋。
名店街は途中から分かれ道があって、通路は「┣」の字型にのびている。
はきもの屋や喫茶店、カメラ屋や骨董品屋などがあった様子。
反対側の入り口。
道路に面した側には、現役で営業してそうな居酒屋やスナックの入り口が並ぶ。
そんな名店街の中でもっとも繁盛しているのが、入り口に一番近い好立地で営業中のキリンハウス。
昼時ともなれば行列もでき、ピークを過ぎてからも次から次へとお客さんがやってくる超人気店。
とりあえず中に入ってみると、早速店主のおじさんが応対。
色が完全に抜けちゃってるバーガーの絵。
独特の読みやすい日本語メニューの横には、バーガーの国アメリカをバリバリに意識した英語も並んでてカッコイイ!!
さーてどれにしようかな~??
よくあるチーズバーガーから、見覚えのあるクオーターパウンダー。
オリジナルであろうキリンヨーグルトってなんですか??
隅から隅までうすら汚れて使い込まれた雰囲気が最高にクール!!
注文の時点で初心者にはレベルの高い店だが、慣れてしまえばこれが病みつきになるのも納得。
とりあえず今回は、チーズクオーターパウンダーとポテト、コークのLを注文すると
「670万円でーす!」
「!?!?!?では千円で。」
「はい!いっせんまんえんからー!330万円のお返しでーす!」
し、昭和のボケ!!!
イートインコーナーは昔のファストフード店らしさが色濃く残る手作り感。
オレンジ色のランプシェード、DIYでできたようなベンチがキュート。
そこかしこにアメリカっぽさを演出することを忘れない。
とある日の新聞にキリンハウスが掲載されたことを祝い、額縁に入れて丁寧に保存。
独特のタッチで描かれたメニューは、オリジナルグッズとして売り出してほしいほど味わい深い。
ちなみに一番下に描かれているセットメニューは、フライドチキンとスイートコーンとポテトを表している。
スナック、ランチ、ディナーの違いは見ての通り量が違うだけ。
それからフライドチキンといっても出てくるのはからあげの状態である。
ひとつひとつ手作りのため、待つことおよそ10分。
わーーーーー!!!なんかすごい!!
これがキリンハウススタイルだ!!!
ポテトには自分で味付けするように、アジシオがついてきたよ。
自分で塩加減が調節できるなんて、こんな店、見たことない!!
しかもこのポテト見てよ。
お母さんが作ってくれた、家で食べるポテトと同じ、ジャガイモ切って揚げたポテト!
サイズバラバラ、重量ズッシリ、イモの味がしっかりしててうまい!!
さらにこの、なみなみに注がれたコーク!!
「すごい入ってますね。」って言ったら
「はい!えこひいきでございまーす!」だって!
めちゃくちゃありがたい!!!
そして自慢のハンバーガーももちろんイチからの手作り。
ふわふわのバンズにジューシーなバーグ。
しっかりレタスにチーズも入って、とにかく大きい!ボリュームたっぷりでおなかいっぱい!!
帰るとき「ありがとうございました!」とトレーを返すと
「サンキューベリーマッチ!!」と最後まで楽しい店主。
地元の人に愛される理由を実感するめちゃくちゃイイ店。
みんなもわざわざ行ってみよう!!
キリンハウス
住所: 高知県宿毛市中央5丁目3-2
TEL: 0880-63-2076
営業時間: 11:00~19:00
定休日: 金曜日
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