民話の里と呼ばれる遠野には古くから多くの伝説や昔話が伝わるとされていて、その世界観を感じられるスポットがたくさんあるんだって。
実際に舞台となった風景はもちろん、いかにもな物件をギュッと集めた観光地も用意されていて、その中のひとつがこちら、伝承園。
敷地の中には昔話に出てくるようなオールドスタイルの物件が並び、自由に内見できる住宅展示場といった雰囲気。
建物の中では農家の暮らしぶりや昔話が紹介されているほか、老人クラブで作った民芸品の販売もされていて、ここさえ押さえておけば遠野を攻略したかのような気にさせてくれる、いわば遠野のNEVERまとめ。
さらにこちらでは生身の人間を使って農家のライフスタイルを再現!!
なまりが強いネイティブな会話が延々と聞けてめちゃくちゃリアル~
まるで住んでるかのような雰囲気だけど、毎日出勤してるんだよね?
シフト制なのかな?
ほかにも便所や風呂場、水車小屋なども並び、どれも中に入って見ることができる。
ややや!!こっちにはB級好きにはたまらない
金勢様の案内板が!!
これはとんだラッキースポットだ!!
それがこちら。
布や縄でできたモザイクで一見わかりにくいですが、見る人が見れば一目瞭然、こちらが男女一対型の金勢様です。
わざわざここに金勢様を祀るくらい、遠野の生活にはなくてはならない存在なのでしょう。
遠野を見る目が変わりますね。
こちらは国の重要文化財を移築して建てた菊池家。
中は想像通り、昔ながらの生活様式を体験できるほか
ここのメインはオシラサマ。
オシラサマってご存知??
オシラサマには馬と娘の恋物語が由来していて、このあたりではオシラサマを家の中にまつる風習があるんだとか。
オシラサマってなんだろう??
とりあえず見てみましょう。
うひょーーー!!!
壁一面に布がビッチリ!!!
布をかぶっている木の棒が例のオシラサマで、ここには1000体も並んでいるとのこと。
オシラサマは農業、ウマ、家、カイコの神様として、またいいことも悪いことも夢で知らせてくれる神さまとして信仰されていて、馬と娘の物語から、姿はウマだったり娘だったり。
またときには僧侶や男女パターンもあるんだとか。
通常オシラサマには布きれで作った衣を多数重ねて着せるスタイルのところ、ここでは願い事を書いた布をかぶせることができるというアトラクションも。
上の方にいるオシラサマはわたしを見おろしているようで少々不気味。
隣接している食事処では郷土料理も食べることができて、かゆいところに手が届くほどなんでも揃っている。
こちらはひっつみ(右下)、けいらん(右上)、なめこそばがセットになった定食。
あったまる~
さて、ここに来たらあわせて訪れるべきスポットがカッパ淵。
カッパ淵へはこの、目と皿が描かれた麦わら帽子と
売店で売っているカッパ捕獲許可証を買って臨もう。
伝承園からカッパ淵までは徒歩5分ほど。
常堅寺というお寺の隣にある。
むかしむかし、カッパが馬をこの川に引きずり込もうとして失敗すると、馬の飼い主に見つかってしまいました。手をあわせて許しをこうカッパを、かわいそうに思った馬の飼い主は「これからは、この淵で絶対悪さすんなよ」と伝えてこれを許しましたとさ。
やさし~!!
そんな昔話が残るのがここ、カッパ淵。
カッパ淵では釣竿にきゅうりをぶらさげるとカッパが釣れる!という月刊ムー並みのエンタメ体験ができると話題で、この日も次から次へと観光客が訪れるほど人気の観光スポット。
そばにはちゃんと、きゅうりがくくられた釣竿も用意。
なんでもない場所でもこうして人が集まる、れっきとした観光地になるんですね。
カッパが祀られたお堂も設置。
中にはカッパのご神体とともに、酒、キュウリ、かっぱえびせんが供えられ
死ぬまで「ワシはカッパを見た!」と言い続けたという名物カッパじいさんの写真も。
今ではじいさん自身も伝説となって、ここに祀られていましたとさ。
ここまで来たらあわせて行っておきたい!おすすめスポット↓
伝承園
住所: 岩手県遠野市土淵町土淵6-5-1
TEL: 0198-62-8655
営業時間: 9:00~17:00
定休日: 年中無休
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