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炭鉱で栄えた街に昭和6年から今でも現役で使われている芝居小屋
嘉穂劇場にやってきました。
どうですか?この貫禄。めちゃくちゃかっこいいなあ!
しかも今でも現役で使われてるってんだから、シビれるよね!

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歴史ある劇場ながら、公演や貸切がない日は見学可能!
これは入って見るっきゃないっしょ~!!

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早速足を踏み入れると、
おおお~!!めちゃくちゃ立派だな~!!

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今では地方都市のひとつにすぎない小さな街に、これだけ大規模な劇場があるってすごくない??
ここでお芝居見るってなったらめちゃくちゃワクワクするよな~

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座席は升席と呼ばれる木組みで仕切った場所に座布団を敷いて座る、オールドタイプのボックスシート。
一升6人が座れるようになっていて、後ろの方でも見やすいように舞台に向かってゆるい傾斜がついている。
相撲の客席でよく見るアレね。

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升席より一段高く設けられた桟敷席。
芝居を見るのに首が痛くなりそうだけど、升席よりこっちの方がイイ席なんだって。

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一番後ろには臨監席と呼ばれる警察官の監視場所も。
昔は映画や芝居の検閲、統制が厳しく、内容によっては警察官が中止させることもできた。
今でも正義を振りかざした風紀委員みたいなクレーマーが世間を見張ってるよね。

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舞台の脇には特設ステージ、花道が伸びていて

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その途中には主に妖怪や幽霊が登場する、スッポンと呼ばれるセリも設置。

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舞台には、舞台転換を素早く行う回り舞台。
今ではほとんどの劇場で電動化されているところ、ここでは今でも舞台の下で、12本の棒を人力で押して回すんだって。
相当重いんだろうな~

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役者が舞台に登場するセリ。
これも2本の棒を8人で上げ下げして操作。
めちゃくちゃ人力。

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舞台の隅には昭和の時代から使われている小道具室。

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入り口には歴史を感じる文字で「俳優出入りを禁ず」
こうゆう、関係者以外立ち入り禁止な場所に入るのってドキドキして好き~

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中には時代劇に登場するようなアンティークがいっぱい。
こんな無防備に置かれてて大丈夫ですか??

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壁には意味深な文字が。
十二月廿五日ってクリスマス??
クリスマスがさかさまに書かれているのなんで??
これは、コナミが開発したゲーム「がんばれゴエモン」のモデルにもなった安土桃山時代の大強盗、石川五右衛門が処刑された12月25日から、盗難除けとして貼られているおふだ。
へえ~へえ~

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雰囲気バツグンの舞台上では衣装を着てコスプレ撮影もできるサービス。

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舞台の下の奈落にまで入ることができる!ということで、いっちょ入ってみよ~

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奈落には舞台を回したり、セリを動かしたりする仕掛けがむき出し。
普段見られない裏側が見えるってワクワクするよね。

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こちらは2階席。
2階席も座敷のようになっていて、舞台に向かって傾斜がついている。

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2階からの眺めも最高!
こっちはこっちでいい雰囲気。

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場内のスズラン灯は開業当時からのものだとか。
美しい~!!

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昔の劇場といえばこの、非日常の特別感を出す赤い絨毯。
毎日気分アゲるためにも家の廊下これにしたろか。

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こちらは嘉穂劇場の歴史を今に伝える資料室。

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預かった下駄や靴をひもでくくって保管する下足札。
裏には市内の商店の広告入り!
こうゆうのいいな~
今でも銭湯のカギとか居酒屋の下駄箱のカギとか、せっかくデカイんだからこうゆう広告つけたらいいのにね。

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公演は、演劇はもちろん

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有名歌手のリサイタル

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松田聖子や近藤真彦、郷ひろみなどのアイドルから、伝説の歌手ピンクレディーのさよなら公演もここで!

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八代亜紀、千昌夫、水前寺清子といった演歌歌手、
宝塚歌劇から漫才大会までめちゃくちゃ幅広いラインナップ!

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これは!NHK Eテレで放送されてる教養番組、いないいないばあっ!のステージショー

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ええ!?ボリショイサーカスまでここでやってたの!?
ここに来ればなんでも観れる、エンタメの殿堂じゃん!

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さらに、これぞ昭和のお色気
オール特出競艶ヌード大会!
“殿方皆殺し”というキャッチフレーズは、会社休んででも見に行きたい!

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近年も、演劇やライブツアーの会場になったり

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あのみちょぱもここに来たの!?
雑誌やCMの撮影場所として使われたりと、時代に合わせて今でも現役バリバリの嘉穂劇場。
レトロ好きはぜひ訪れてみて。


嘉穂劇場

住所: 福岡県飯塚市飯塚5-5
TEL: 0948-22-0266
開館時間: 9:00~17:00
定休日: 水曜日




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