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むかーしむかし、日本では稲作が始まった弥生時代、遠いイタリア南部には、ポンペイという街がありました。
紀元79年のある日、ポンぺイの近くにあるヴェスビオ火山が大噴火。
その火砕流によってポンペイの街は一瞬にして埋まってしまいましたとさ。

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それから時が流れること1700年代のある日、火山灰に埋もれていたポンペイの街が発掘、発見されると、現代なみに発展した商業都市の姿に騒然。
たちまち世界遺産として登録され、わたしも学生時代、英語の教科書で学ぶほど世界的に有名な観光スポットになりました。
というわけで今回は、誰でも行けば興奮する!古代の発展都市ポンペイの街並みをご紹介。

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当時のポンペイの人口は2万人というなかなかの都会。
あっちこっちに分かれ道があってとにかくめちゃくちゃ広い!!
さらに、現在でも発掘&修復作業が続いていて、訪れるたびに見学できる場所が変わるんだとか。
なので何度行っても楽しめる!というわけで、1度と言わず何度も訪れよう。

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火山が噴火したとき、ポンペイの街を覆ったのは軽石と火山灰だったおかげで、街の状態はそのまんま保存されているのがとにかく魅力。
どこになにがあったのかなど細かい部分までわかっていておもしろい。

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ひとつひとつ壁で仕切られているのはなんらかのお店だったり住居だったり。
こうしたワンルームが無数に並んでいる。

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中でも特に多いのが、大理石などでできたカウンターつきの店。
これは居酒屋だったりレストランだったりした跡。
今でも居抜きで使えそう。

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こちらはパン屋さんで使われていた石臼。
四角くくりぬかれた穴に棒を刺して、うすの周りをグルグル回りながら粉をひいていた。

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その隣には石釜も。
ナポリの考古学博物館には、“石釜で焼いてる途中のパン”など、ポンペイで見つかった出土品が保存されてるらしいので、余裕がある人はついでに見にいこう。

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お店の入り口にはトビラを閉めるためのレールの跡も。

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道路の両側には歩道があり、車道と分かれてるのが一目瞭然。
歩道が一段高いのは、雨の日に足が濡れないように、車道が下水のような役割もしていたからだそう。

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そして車道に置かれたこの飛び石は横断歩道。
石と石の間をちょうど馬車の車輪が通れるように、飛び石になってるんだって。
へぇ~!が止まらないね!!

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街のあちこちにはが設置され、人々はここから水を汲む。
泉に描かれているマークがそのまま通りの名前にもなっているくらいシンボル的で重要な存在。

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さらにこちらには水道管まである!
水道管を家までひけたのは富裕層のみだったとか。
しかし、水道管は鉛でできていたため、富裕層ばかりが鉛中毒になったという。

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こちらは5000人が収容できた大劇場。
半円型をしていて、中央で声を出すと遠くまで響く仕組み。
手前の幅の広い段にはエライ人が座るんだって。

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劇場の上の方には柱が並び、ここには布で覆う形の屋根があり日差しを遮っていた跡。
2000年以上前のものがこんなに残ってるってすごいな~

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劇場の舞台。
演劇やコンサート、コメディやパントマイムなどが開かれ、エンタメは充実していた様子。

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こちらはいくつかある公衆浴場のひとつ、スタビアーネ浴場。

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壁にあいた四角い穴は衣類を入れるロッカーの役割。

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天井には当時のまま残された絵や彫刻が描かれていて見事。

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浴場は男女で分かれていて、さらに高温や水風呂、サウナまであったとか。
人びとが寄り集まって各々の情報交換などをするコミュニティとして活用されていたのは現代と一緒。

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そしてお待たせしました!
ポンペイ一番の見どころ!
こちらが2階建ての売春宿です。

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中には全部で5部屋くらい並ぶ狭い空間。
2階は富裕層などエライ人専用。

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部屋の中をのぞくと石でできた小さなベッドがあり、この上にシーツのようなものを敷いてたとか。

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部屋の入り口には、どんなスタイルでするか?また、女がいいか?男がいいか?など、わかりやすく絵から選ぶことができるメニューが描かれていて、知的好奇心をビンビン刺激。
こうゆう知識はスッと頭に入るんだよね~

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また近くの道路には、売春宿の位置を示す男性のシンボルまで。
これは歴史的に最も重要なポコチンです。

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ここはポンペイの大広場、フォロ。
雲のない日は正面奥にヴェスビオ火山が見える、ポンペイのメインスポット。

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周りには市場や裁判所などがあり生活の中心地になっていて、一番賑わっていたであろう場所。

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こちらは市場跡。

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市場の壁にはしれっと絵が残っててスゴイ。

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大広場にあるジュピター神殿。
彫刻の出来栄えがいちいちすごい。

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大広場の横にはポンペイで出土したものが大量に陳列されていて、その中には遺体も並んでいて必見。

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これらの遺体は正確には、
火山灰が遺体に降りかかる
  ↓
遺体が腐敗して火山灰の中に空洞ができる
  ↓
空洞の中に石膏を流し込む
  ↓
火山灰を取り払ってできた遺体形の石像。

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その姿はめちゃくちゃリアルで、苦しんでいる様子がよくわかる。

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この石像は、頭を下にしてもがき苦しむイヌ。
ヒモでつながれていたイヌは逃げることができなかったんですね。

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最後にポンペイ北西の端にある別荘、秘儀荘。

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ここは大豪邸の別荘というだけあって、床には美しいモザイク、壁には鮮やかなフレスコ画が残る。

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アトリウムには、ここにいたとされる人の石像が横たわり

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中でもこの石像には頭蓋骨も残されているという奇跡。

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秘儀荘の一番の目玉はこの壁に描かれている絵。
そもそも秘儀荘とは、ギリシャから伝来された秘密の宗教「ディオニュソス教」の信仰のための建物で、この絵はディオニュソス教の入信の儀式をあらわしてるんだって。

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この鮮やかな赤は「ポンペイレッド」と名付けられ、現在も色名のひとつとして使われている。

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ポンペイの入り口にはこんな風にいっぱいおみやげ屋さんが並んでいて、ここでしか買えないポンペイグッズが勢ぞろい。
自分用に、友達用に、会社用に、いっぱい買い占めちゃおう。

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ポンペイ遺跡




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