シチリア南部にあるアグリジェントという街にやってきました。
この街は紀元前4世紀~5世紀に古代ギリシャの植民地として栄え、そんなころ人口が30万人もいたそうな。
この街の観光スポットってのがほら!もうなんか見えてるよ!
丘の上にそびえるあれこそが神殿の谷と呼ばれる世界遺産。
神殿の谷には古代ギリシャ時代である紀元前4~5世紀に建てられた神殿や遺跡が集中していて、特にこういった巨大な神殿が見どころ。
戦争や災害、風化などでかなり崩れてはいるんだけど、紀元前のものがこれだけ残ってるってめちゃくちゃすごいよね。
こちらはヘラ神殿という遺跡。
かつてはこの神殿の前で結婚式が行われていたそうな。
現在は34本のうち25本の柱が残っていて、白く漆喰で塗られていた跡も見える。
もともとどんな形の神殿だったのか、ヒントとなるものが結構残ってて想像しやすいよね。
近くでよく見ると、柱に装飾がほどこしてあるのがわかる。
神殿の前にあるこのステージは祭壇。
祭壇は神殿に捧げものをするときに使われる。
神殿群は遠くまで見渡せるよう高台に建っていて、これはかつて外敵に対する要塞としても機能していたため。
遠くに見えるのは地中海、そして地中海の向こうはもうアフリカ大陸だ!
こちらがかつて街を取り囲んでいた城壁の跡。
壁に開いている穴は、5~6世紀のビザンチン時代に墓地として使用していた跡なんだって。
神殿の谷周辺にはアーモンドの木がめちゃくちゃ植えられていて、シチリアのあちこちでよく見かける。
一見サクラみたいに見える~!
これがアーモンドの実。
続いてこちらがコンコルディア神殿。
神殿から教会、教会から神殿へと何度か改装されたようで、教会へ改築される際に円柱と円柱の間を壁にしたおかげで、結果補強され、地震に強くなり崩壊を免れたそうな。
ご覧ください!
横6本、奥行き13本の柱。
ほぼ完全な状態で残ってるじゃありませんか!!
こりゃすごい~!!
かつては色とりどりの漆喰で塗られて、結構派手な神殿だったんだって。
神殿の前には現代アートのイカロス像がズドン。
太陽に近づいたら羽根が溶けちゃった~っていうギリシャ神話に出てくるあのイカロスね。
こちら、ツノがらせん状の形をしている生物は、アグリジェント固有種のヤギ。
こんな珍しいヤギが気軽に放牧されているのが世界遺産のすごさ。
こちらは3~4世紀に使われた初期キリスト教徒の共同墓地。
表に見える穴だけでなく、地下に隠れている部分もあるそうな。
こちらは8本の柱が並んだヘラクレス神殿。
アグリジェントで最も古い神殿とされています。
現在ある8本の柱は1921年に考古学者が復元したものだそうな。
やっぱり遺跡は形があってこそ見応えがあるってもんだよね。
復元してくれてありがとうございます!
こちら、ガレキの山はオリンピコ神殿。
もともとはこれら神殿群の中で一番大きかったらしく、幅は56m、奥行きは116mもあったとか。
ガレキの片隅にはかつて神殿を支えていたとされる巨大な8mのテラモーネ(人像柱)がレプリカの状態で、仰向けに横たわっている。
矢印のコレがその人像柱、テラモーネ。
テラモーネのオリジナルは州立考古学博物館にあるってよ。
遺跡の向こう側には、アグリジェントの街が見えて、新旧のコントラストが最高。
紀元前のこれだけの規模の遺跡が目の前でゴロゴロ見られるなんて日本じゃ考えられないよね~
遺跡好きは必ず訪れよう。
アグリジェント神殿の谷
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