１８世紀、当時のナポリの王様、カルロ７世が作らせたカゼルタ宮殿にやってきました。
ここは、フランスのヴェルサイユ宮殿をお手本にして作られたそうで、当時の宮殿建築ではヨーロッパ最大。



宮殿の中には部屋が１２００！もあって、そのうち一般公開されているのは３６部屋。
そのほかの部屋は国政を行う庁舎だったり、劇場、博物館、図書館などにも利用。
にしても持て余す広さ。




宮殿前の庭はこんな風に模様になっていて、花の咲く季節にはさぞ美しいのでしょう。



まずこちら、宮殿の入り口から大理石のおお階段が登場。



正面にはライオンを従えるカルロ７世。



この入り口の階段はスターウォーズにも登場する有名な場所らしくて、知ってる人は興奮するポイント。
ちくしょ～映画まったく見ないから全然わかりゃしね～
わたしも共感したいな～



まだまだ序盤だというのにお次はこの豪華なパラティーナ礼拝堂。
規模が想像を軽く越えてきますな。



ではいよいよお部屋を見ていきましょう。
まず最初は控えの間。
控えでこのサイズ感。



その隣は似たような衛兵の間。
随分低い位置に巨大なシャンデリアがぶらさがってて、手が届きそう。



シャンデリアは１９世紀にナポリで作られた最近のもの。



ＲＰＧだったらこうゆう像の後ろにボタンがあって、次のトビラが開く仕掛けなんだけどな。



こちらはまたひと味違った雰囲気の、アレキサンダーの広間。
ちなみに床はどの部屋も大理石でできていて、壁も天井も足元も、どこもかしこも見逃せない。




やたら装飾が多い、当時使われていた家具もそのままに。



２４時間で１周する時計も。



代議士、貴族などを迎える間。



こっちは大使など特権を持った人の控えの間。
早くも違いがわかりません。



そしてババーン！
ここがこの宮殿一番の見せ所、王の謁見の間です。




これが王様が座るイス。
隅々までキンキラキン。



壁と天井には隙間なく、大理石の浮き彫りに金粉を乗せたという贅沢な装飾。



こちらは会議の間。
真ん中のゴテゴテに装飾された黄金のテーブルは、国民から国王に贈られたものなんだって。




今まではお客さんに見せるための部屋だったので豪華な作りだったけど、謁見の間を過ぎると家族などが生活に使うプライベートな部屋のため、部屋の広さもコンパクトになり、壁や装飾も落ち着いた雰囲気に。



それでも見上げると、あれ！？天井がぶち抜かれてて空が見える！
みたいなトリックアートが施されていておもしろい！




プライベートな部屋の壁や天井は、彫刻ではなく、彫刻風の絵が描かれていて経費削減。
ひと様に見せる場所だけはよく見せたいっていう見栄の張り方は、今も昔も世界共通なんですね。





こうゆう天蓋付きのベッドは女の子憧れるよね～！！
女の子は誰でも、お姫さまなんだから～！！




こちらは大変お高い、色つき大理石のバスタブ。
バスタブにはちゃんとお湯と水、２つの蛇口がついてるんですね。



延々と続く部屋。
こりゃ３６部屋公開するだけで充分だと納得。



こちら、謁見の為に使われた春の間。



ぶら下がる大きなシャンデリアは、最高級のヴェネチアングラス。
見えにくいけどシャンデリアには季節の花もあしらわれていてかわいい。



隣は客間として使われた夏の間。
それぞれの季節は、天井画や壁の絵で表現。



続いてこちらは秋の間。
食堂として使われていたそう。



最後、冬の間は喫煙所に。



冬の間の天井では、風を吹いたり雪を降らしたりしている天使が描かれていて寒さを表現。




どれもこれもみんな同じに見えてきたな～
もうおなかいっぱいです。



後半は図書館になっていて、まだまだ豪華でいちいちおしゃれ。



最後は世界最大というプレゼーピオでフィニッシュ。
プレゼーピオとは、キリストの誕生シーンをあらわしたジオラマ風の人形のことで、イタリアのクリスマスではおなじみの飾りつけ。



ここにあるそれはかなり大きくて、３６０度いろんな場所にいろんな人がいろんなことをしていて見るのが楽しい。
肝心のキリスト誕生シーンもほら！生まれたてだよ～



宮殿を出ると、最初に入ってきた庭の反対側に、とんでもなく広大な庭園があるのでお忘れなく。
果てしなく続くこの１本道は、つきあたりまで３キロあるのだそう。



突き当りには、小高い丘の中腹から流れる高さ８０ｍの人工の滝。



庭園ではこうした観光用の馬車やバス、レンタサイクルもあって、端から端まで散策可能。
ここの庭園は当時から一般の人々も通行が許されてたんだって。
めちゃくちゃ開放感があって気持ちいいので、天気のいい日はぜひ奥の方まで歩いてみよう。



庭園を１キロほど歩くと現れるのが大養魚場。



その端にあるのが、この大養魚場に水を流しているイルカの滝。
イルカ？サンリオのはんきょどんにしか見えないな～



馬に乗ってる人たちは警察。
こうゆう城の警備は、景観を守るためでしょうか、馬に乗ってるんですね。
警官だけに。ははっ。


カゼルタ宮殿




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