日南市の港町、油津にも商店街があるということでやってきました。
さすが街の中心地には山形屋百貨店も進出しているにぎわいっぷり。
百貨店の隣から始まるのが目的のアーケード商店街、運河通りです。
アーケードの両側には真新しい施設が並び、再開発はとっくに済んでいる様子。
しかし新しいおしゃれなお店の間には、気取らない老舗も営業中。
台の上に置いてあるものはご自由にお持ち帰りくださいだって!?
時々閉店する店の前で食器やハンガーが置いてあるの見るけど、これってもしかしてたこ焼き器では!?
持ってっちゃってもいいんですか~!?
市民が作ったと思われる吹き流しには、デイサービスの隣に
あれは!?死神!?ブラックジョーク的なものなんでしょうか。
運河通りとL字型に交差するもうひとつのアーケード商店街、サンプラージュいわさき。
日南市の商店街は以前ほとんどの店が閉まっているシャッター通りだったらしいんだけど、まちづくりのプロを外部から呼んだところ、わずか3年で15店舗を新規オープンさせたという再生事業のまれに見る成功例。
経済産業省が剪定する全国の「はばたく商店街30選」に選ばれたという偉業達成。
こりゃすごいや。
なんでも、いろんなイベントを開催して、商店街に来るとおもしろいことがあるという雰囲気作りが大事なんだとか。
商店街の中央あたりではこちらにも展示物がぶら下がり、通行人を楽しませている様子。
定期的に変わったりすればそれを見るのが楽しみになるもんね。
アーケードの周りには飲み屋街も連なっていて、ここが街の中心であることを主張。
こっち側にはテントがかわいい何屋さんかわからないお店も。
古いお店だな~って眺めていると、いっぱい商品が並んでる営業中の和菓子屋さん。
こうゆうお店が現役ってうれしいね。
時間があまったのでちょっと散策してみると、近くには江戸時代に杉を油津港へ運ぶために作られた堀川運河があって、明治時代にこの石組みの堀川橋ができたそうな。
堀川橋が参道になっている乙姫神社。
堀川橋は男はつらいよのロケ地になってるんだってさ。
5分ほど歩くとこちらは赤レンガ館。
大正10年ごろに倉庫として建てられたもので、22万個のレンガが使われてる文化庁登録文化財。
中は日南市のおみやげコーナーになっている。
赤レンガ館のそばには、なんと立派な3階建て!
こちらは明治25年創業の杉村金物本店。
さすが港町だけあって、金物、漁具、船具を扱っていたんだって。
この建物は昭和7年に建築されたもので、1階が店舗、2階3階が住居。
1階は和風だけど、2階3階は縦長の窓や銅板張りで洋風なのがカッコイイ。
でもガラス戸の奥は物置っぽくなってるし、上の階の窓は工事中みたいになってる。
リノベでもするんでしょうか。
さらに近くの住宅街にも登録有形文化財を発見。
昭和初期に建てられた2階建ての洋館で、玄関に陸屋根(平面の屋根)のひさし、敷地外周には鉄製の飾り柵が巡らされていた。
市内では数少ない洋館で、油津がマグロと杉で繁栄した時期に建てられた洋館として現存する貴重な建築物。
と書かれている。
それがこちら。
書かれてなかったら全然気づかなかった、一見普通の建物。
外周を巡っていた飾り柵がないし、外壁も窓も新しくなってるからまったく違う建物に見えるね。
探せばまだまだおもしろいものが見つかりそうで、これだから街歩きはやめられないよな~
油津カープ商店街
住所: 宮崎県日南市岩崎3丁目10-6
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