紀伊半島の端の端、和歌山県すさみ町には、イノブータン王国という独立国家が存在するってご存知??
時は1970年、すさみ町にある畜産試験場で、イノシシとブタのハーフ、「イノブタ」が誕生したことをきっかけに、町おこしをしようと建国されたのがイノブータン王国。
それ以来すさみ町では、イノブタにまつわる大会やらイベントが開催され、今でも盛大にもりあがってるって話。
イノブータン王国自体はすさみ町全域を指してるようだけど、イノブータンのお城という設定になっているのはここ、イノブータンランド・すさみ。
そう、道の駅です。
道の駅の中でもこの、白い建物が“城”ということになってるんだけど、近づいてみると
すさみ町総合情報センターなんですね。
中ではおじさんが親身になって、すさみの暮らしをアシストしてくれます。
とはいえ城の半分はこんな感じで、イノブータン王国に来たよ!って雰囲気を高める演出。
さすがにそうこなくっちゃなあ!
壁や天井にはビッシリとイノブータン王国のイラストが描かれ、町おこしし始めた当初の勢いをびんびん感じるできばえ。
しかしイノブタだけでは飽きてきたんでしょうか、以前はグッズも売ってたようですがそれらは一切なくなり、すさみ町の自然を撮った写真やパンフレットが押し寄せてきてる様子。
結局観光客に求められているのはそうゆうものなんでしょうね。
イノブータン王国の設定はかなりしっかりしているようで、国旗や国歌など細かいところまで作りこまれている。
こうゆうのって設定を作ってる時が一番楽しいんだよね。
月一レベルでイベントが行われるイノブータン王国。
気づけば口ずさんでしまいそうなイノブータン王国の国歌。
本物の通産大臣と条約を交わしたという熱の入れよう。
ここまで本気出せば、歯を食いしばってでも署名調印してくれるでしょう。
そんなイノブータン王国ですが、1988年、外務省は「イノブータン王国」の名称を、実在するブータン王国に対して失礼だと名称変更を要求したり、イノブータン大王と今くるよを結婚させる計画が持ち上がったんだけど、「実在の人物と結婚させるのは人権問題に触れる」との批判があったため、破談になったことがあったりと、たびたびこんがり炎上することがあったとか。
昔も今も世知辛いでさーね。
イノブータンランドの残りの部分は情報センターになってるようなので寄ってみましょう。
予感はしてましたがまるで待合室のような静けさ。
インフォメーションのテーブルには、人に代わってタブレット端末を設置。
これで自分で調べろということです。
もっとイノブタを噛みしめたい!という方にぜひ行ってほしいのが、イノブータンランドから車で10分もしない場所にある、こっちも道の駅すさみ。
ここではイノブタについての解説があったり、すさみ町の特産品が売ってたり、フードコート、カフェスペース、キレイなトイレと、道の駅のあるべき姿が勢ぞろい。
さらにここでは、すさみ名物のイセエビやさんま寿司、まぐろやしらすが食べられる中、イノブタが食べられる!これはぜひとも食べてみたい!!
太平洋の絶景を眺めながらイノブタを注文。
普通のブタ肉と比べるとちょっと肉質がしっかりしてるけど、それだけ旨みもあってこりゃおいしい!
あっという間にたいらげてしまいました。
ごちそうさまでーす!
通路にはかつてイノブータンランドの“城”にいた、イノブータン大王と王妃も鎮座。
城から出張という名目で来てるらしいんだけど、このままここに固定されるんでしょう。
道の駅 イノブータンランド・すさみ
住所: 和歌山県西牟岐郡すさみ町見老津1-32
営業時間: 8:30~17:15
道の駅すさみ
住所: 和歌山県西牟岐郡すさみ町江住808
営業時間: 9:00~18:00
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