むかしむかし、岐阜の山間部にある名もなき池に、スイレンが植えられ鯉が放たれた。
そこへたまたま訪れた者が「モネの名画のようだ」と写真に撮り、SNSに投稿。
すると瞬く間に話題となり、週末には3000人もの人が訪れるようになった。
たちまち駐車場は整備され、公衆トイレが立ち、沿道には店が並び、名物まで誕生。
やがてバス停まで現れ、まち一番の名所となったそうじゃ。
という現代のおとぎ話のような逸話が残る、名もなき池 通称モネの池にやってきました。
どうですか?めちゃくちゃのどかでしょう?
田畑が広がる田舎道に突然現れる巨大な看板で、一瞬で目的地に着いたことがわかるので安心。
広大なガラガラの駐車場に、やたら目に付く立て看板を見ると、正月や祭りのときだけ賑わう神社のような雰囲気。
もともとこの地はあじさい園という名所が近くにあり、あじさいが咲く6月ごろ人が集まる程度の場所だったそうな。
物語の舞台はその近くにある根道神社で起こったんですね。
週末ともなると1日3000人もの人が訪れ、撮影会と称した団体客がバスでやってくるんだとか。
人が集まるところには店が立つということで、ここにも沿道にテントが!
すごい!これぞ商店街の成り立ちじゃん!
わたしたちは歴史の目撃者ですよ!
駐車場から180m、こちらが根道神社。
そして鳥居のすぐ隣にあるのが
こちらが名もなき池 通称モネの池。
伏流水を利用して灌漑用に、1980年ごろ整備された貯水池なんですね。
ここに1999年、たまたまスイレンを植え、鯉が放たれたんだとか。
では早速、どんな写真が撮れるかな??
おお~!!!
特に大きな機材とか高いカメラではなく、コンデジを池に向けただけでこれよ。
すごい!池のポテンシャル!!!
どうやらおすすめの時期は、あじさいの咲く6月や紅葉の秋、また桜の季節などの晴れた日がいいらしいんだけど、この日は気温10℃、12月の小雨がぱらつく曇り空というバッドコンディションながらこのクオリティってすごくないですか??
近年では、人面魚ならぬ「頭にハートマークがある鯉」がいるそうで話題に。
1999年にはすでにこの通称モネの池は誕生していたのに、SNSで話題になったのは2015年とのこと。
世の中、何が起こるかわかりませんな~
話題になってから6年。
12月の寒空だというのに、次々と訪れる人の姿が。
街から遠く離れた山間部だというのに、これだけ頻繁に人が来るってすごいですね。
関市はSNSに足を向けて寝られないでしょう。
雨にさらされ薄汚れた説明書きには、花の見ごろや池の説明が。
日本語に合わせ英語も並ぶところから、外国人も多く訪れたことを予感させる。
肝心の根道神社は階段をあがったところにある。
階段をあがった先にある根道神社の立派な拝殿。
階段の上から池を眺めると、結構な大きさなのがわかる。
池の横にあるここはフラワーパーク板取。
実はここの経営者の方が、池の除草をしてスイレンを植えたという張本人。
観光地になったら名物もできる!ということで
ここではモネの池名物、ちまきが誕生。
いつしか名前もなかった池には「モネの池」と名付けられ、やがて「モネの池前」というバス停まで立ったのでした。
めでたしめでたし。
モネの池
住所: 岐阜県関市板取441
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