
別府駅周辺にある商店街を紹介するコーナー
続いては、別府駅を降りて高架の下を北へずんずん歩いていくと現れるのが
北高架商店街

もともと飲み屋街だったらしいんだけど、最近では新しく入るおしゃれな店もあったりして、いまどき感あふれる話題のスポット。
薄暗い怪しい雰囲気を払拭するような壁画や装飾で彩られ、ここに読者モデルでも立たせておけば地元紙の表紙を飾るのにピッタリな場所ですね。



一歩中に入れば、時々見かける“古い雑居ビルをリノベしておしゃれ店舗が入りました”的雰囲気。
個性的な古着屋や地元作家のアトリエ兼ショップが並び、ここでしか手に入らない一点ものが見つかりそう。


あたりにカラオケが響き渡る喫茶店の入り口には、四輪電動車いすが横付け。
前には缶ビールやティッシュケース、後ろには傘や杖、荷物は足元や背面にひっかけられて超便利。
学校まで歩いていくのめちゃくちゃめんどくさかったあの頃、こうゆうのに乗って登下校するのに超憧れたな~いつか私もこれに乗るぞ!

奥の方には飲み屋街だったころの雰囲気を今に伝える中華料理屋が営業中。
いま町中華が流行りですから、この佇まいは変わらないでほしいですね。

続きまして今度は、別府駅から高架の下を南の方へとずんずん歩いていきますと、現れましたその名も
べっぷ駅市場

ここは観光ガイドにも載ってるような観光スポットでもあり、朝早くから地元の人中心に続々とお客さんが訪れる。
並ぶ店のほとんどは昭和から続く老舗で、生鮮から惣菜ほかいろんなものが並び、まさに別府市民の台所といった様子。

特に気になるのが1盛り300円くらいで売ってる惣菜の数々。
どれもおいしそうでいろんな種類があるから、いくつか買って帰りたい。
でも旅先では生鮮品が買えないんだよな~帰りに買ってホテルで食べるか~?と迷ってる間に、夕方には売切れてました。




味わい深い看板もゴロゴロあって、見どころたくさん。

道路を渡ってもまだまだ続くべっぷ駅市場。
古い市場が営業してるってうれしいね。



早朝訪れたこともあって商品がいっぱい並ぶ店先。
ここにも手ごろな値段のおいしそうな惣菜がいっぱい並んでいてときめく。
くぅ~!近くに住んでれば買って帰って食べるのに~

べっぷ駅市場の途中、流川通りを山の方へ少し歩くと、ここにも市場が。
え?どこ??

近づいてよく見ると、家と家の間にアーケード発見!


しかもアーケードは3か所もあるじゃないの!
しかし看板もなければお店らしい佇まいもほぼ見えず、本当にここが市場なの??と疑ってしまうほど。
知らなければ確実に通り過ぎていることでしょう。


アーケードの下を歩いてみると、おそらく昔は店舗だったところはほとんど、使いやすい普通の家に改築されている様子。
たまたまここで、昔お店をやっていた店舗兼自宅に40年ほど前に引っ越してきたというおばあさんに出会い、お話を伺ったところ、引っ越してきたころにはすでにこの状態だったとのこと。
「むかしむかし(おそらく昭和30年ごろ)は人がすれ違うのも大変なくらい人の多い市場だったという話を聞いたことがある」と話してました。
賑わっていたころからそれだけ時間が経っていれば、様変わりしているのも納得ですね。

アーケードがない部分は普通の路地そのもの。
ここも市場だったのかな。

これは!!??
部屋の中がむき出しになっている場所が。
おばあさんの話によると、ある日突然壁が崩れてきてしまったとのこと。
これは危ない。
古い市場を残してほしいとばかり言えないな。

中には完全に崩壊してしまっている場所も。
一体なにがあったんでしょうか。

アーケードの下で唯一お店の面影を残す店舗を発見。


知る人ぞ知る名店だったんでしょうか。
看板もないアーケード市場の下で1軒だけ営業してる店に行列できてたら、瞬く間に話題になり、私みたいな物好きが全国から買いに訪れるだろうなあ。

市場の入り口で営業している床屋さん。
市場の中で営業しているのはここのみ。


さらに奥へ進むと、おおおお!!
手描き看板がご健在!
これはすばらしい~!!

看板には標準市場の文字が。
そうです、ここの名前は標準市場だったんですね。
おばあさんの話では、「昔は市場の入り口に標準市場との看板があったらしい」とのこと。
でもそれも、40年前にここへ引っ越してきたおばあさんですら見たことがないんだって。

大きな看板が残されているおかげで、ここが本当に市場だったことを実感。
残しておいてくれてありがとうございます!!

最後にもう1つだけ。
まだ時間大丈夫??
別府に行ったら必ず訪れてほしい、とても素晴らしい場所がここ。
もうみんな知ってるかな??
ゲンシシャさん。

中に入るとこんな感じで、こじんまりとした部屋にありとあらゆるものが詰め込まれている最高の場所。

ご主人に目録を渡され、ここから興味のあるものを3つくらい選ぶと、それにあわせてご主人が1ジャンルにつき3冊ずつくらい本を見繕ってくれる。
1時間1000円ドリンク付きで読書をすることができるほか、部屋のあちこちに収蔵されている世界の珍品を、ご主人による解説つきで紹介してくれる!
これがめちゃくちゃおもしろい!!
わたしもいろんな博物館などでいろんな珍しいもの見てきたけど、全然知らない見たことない興味深いものばかりで、その上触らせてくれたりもするし、解説つきなのでめちゃくちゃわかりやすくておもしろい。
「おお~!」「すご~い!」などとリアクション強めに喜べばご主人もノリノリで見せてくれるので、ぜひ目をキラキラさせながら見せていただこう。こんなチャンスなかなかない。

医学・遊郭・超常現象・廃墟・妖怪・人体実験・・・どれも興味あるんですけど。
目録の中から今回わたしは、見世物、奇習、人体実験をチョイス。
海外の本も多く、なにが書いてあるのかわからないけど、写真が多くておもしろい。
見たことない、知らない世界ばかりで好奇心爆発しそう。
これは何度も通って何時間も居座りたい。
オカルト、エログロ、アウトサイダー好きに全力でおすすめ。
別府に行ったらココへというより、ココへ行くために別府を訪れてほしい。
ぜひ!!

ゲンシシャ
住所: 大分県別府市青山町7-58-101
TEL: 0977-85-7515
営業時間: 12:00~19:00
定休日: 水曜・木曜
公式サイト: 書肆ゲンシシャ
標準市場跡
住所: 大分県別府市光町13-18
★★★お知らせ★★★
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