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今から約280年前(元禄5年)徳川光圀公が領地内をパトロールしているとき、御前岩(ごぜんいわ)を発見。
見ると「これ、まじヤバくない?天下の奇岩じゃん!」と驚かれました。
「でもこんなものを多くの人の目に晒すのはよくないよね。コンプラ的に。」と気を遣い、土地の役人に命じて、御前岩の対岸に竹を植えさせ、この竹を腰巻竹といって、道路から直接には見えないようさえぎられました。
また、かつては御前岩の中程から、霊水がしたたり落ちたといわれ、月に一度紅色をおびていたといわれております。
言い伝えによると、当町の大内久通地区にあるサイマラ淵の川岸には巨大な男根石があり、「オンマラ様」と呼ばれていました。
しかしそのオンマラ様は、明治の末期に大洪水があった際に崩れてしまい、サイマラ淵に沈んでしまったのです。
すると、それを知った御前岩は悲しみ、以来霊水の色が変化しなくなってしまいました。

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そんな伝説が残る御前岩にやってきました。
子宝系のまじめな観光スポットであるため、昔からツアー客や参拝客も多いのでしょうか。
広い駐車場に物産センターまであり、安心感が漂います。

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肝心の御前岩はというと、駐車場の奥を流れる川に沿って赤い橋のある左の方へ。
めちゃくちゃさわやかな空気の中歩いていくと

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あった!!!
看板も目印もなにもないけど、誰もがひと目でそれだとわかる、これしかない!!ってくらい強烈なインパクト。

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岩の割れ方や、くぼみの造形など妙にリアル感があり、見れば見るほど不思議な岩。
昔は割れ目の中から月一で紅色の水が滴ってたって?
めちゃくちゃ生々しくて、さすがの私も引くんだけど。
ちなみに御前岩の頂上には祠があり、岩姫様が祀られているらしい。
対岸からだと木が鬱蒼としていて、御前岩の上に祠らしいものはまったく見えない。

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道路の方へ出ると、鳥居を発見。
こっちが正式な参拝ルートだったのかな?

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御前岩の対岸にあたる位置には、例の腰巻竹が植えられていて、道路から直接見えないように、現代でいうモザイクの役割を果たしている。

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物産センターに戻ると、もう1つの御前岩物語を発見。
これによるとその昔、岩姫様には付き合ってた隣村に住むサイマラ様がいて、めっちゃラブラブだったらしい。
しかしある年大洪水が村を襲い、サイマラ様がのみこまれ、岩姫様は嘆き悲しむことに。
ある時、子供を授かっていることを知った岩姫様は、サイマラ様に感謝し、玉のような子供を産み落とす。
のちにサイマラ様は鯉の化身となり、今でも岩姫様を見守り続けているそうな。
というわけで、御前岩の岩姫様にお参りすると、たちまち子宝に恵まれるといわれており、今でも参拝客が後を絶たないというわけなんですね。

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御前岩の頂上に祭られている岩姫様の祠にも、実際に行くことができるらしいんだけど、急斜面の上にちゃんと整備がされておらず、この日は特に雨だったため危険!と言われ断念。
晴れててもかなり足場が悪く危ないので、行く人は本気で注意しよう!

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物産センターにはお守りも各種勢ぞろい。

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中でも特におすすめなのがこちら。
授かりセット御前岩まんじゅう。
授かりセットはかなまら祭り豊年祭なんかで見かけるような飴のセット。

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そしてこれが、ここでしか手に入らない御前岩まんじゅう。
1袋にまんじゅうが1個入り、2種類あるので誰かにあげるときは必ず2個セットで。
まさかの黒ゴマがついてるところとか、ビジュアルも最高。
ぜひ会社で配って、職場の人気者になろう。


御前岩物産センター

住所: 栃木県那須郡那珂川町大山田下郷2766
TEL: 0287-93-0680
営業時間: 9:00~16:00
定休日: 不定期




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