北前船の寄港地として栄えた港町、酒田市。
料亭やスナックが立ち並ぶ飲食店街に、ひときわ目立つ巨大なキャバレーが現存してるんですよ。
それがここ、キャバレー白ばらです。



白ばらの看板。銀座にあったキャバレー白いばらに似てる？似てない？



これだけの規模のキャバレーが残ってるだけでも珍しいのに、なんと東北で残ってるのはここだけなんだとか！
正確にはキャバレーとしての営業は2015年で終了していて、その後クラウドファンディングで資金を募ると、多くの方に愛されているおかげであっという間に2017年復活。
昼はランチを出したり、夜はカラオケができたりと、イベント会場として営業してきたそうだけど、なんとついに2022年12月30日で閉店してしまうとのこと。
現在は新たに引き継いでくれる人を募集中。
心にグッと来たらぜひ手を挙げてみては！



この日はたまたまイベントを開催していて、無料で店内を見学できるとのこと。
これはラッキー！
閉店までの間も、イベントやってくれる人を募集しているようですよ。




キャバレー時代には毎晩ショータイムがあった様子。



入り口にアルコールと検温が置かれる時代のせいで、全貌が見えにくくなってしまったかわいい人魚。




上の階はグランドスナックという業種のルイ14世。
より安くよりゴージャスな楽しい社交場がモットーの、会員制スナックだったみたい。



それでは早速入店！
この日はイベントをやっていたので、廊下にはイラストや物販が並べられてるんだけど、ポップな作風がキャバレーにぴったりですごくイイ。



出演契約のタレントの中には有名人も！
フィリピン娘の歌と踊りのバラェテイショー
陣容を整え拡充して登場…毎月新しい企画！






誠意とか努力とか根性とかがんばるとか、嫌いな単語の羅列に気が滅入る。




指名獲得数の表では、櫻と富士子の熾烈なトップ争いが繰り広げられていた。



フィリピン女性の切り抜き写真の上には
「フィリッピン国内異変事情により遅れました。20日フライトです。」
キャバレー時代は、世界情勢にまで影響を受けていたんですね。



トイレに貼られていた４つの基本原則。
これが守られていたから東北で最後のキャバレーとして残ってきたのでしょう。



外国人タレントによる歌謡・ダンスショー、見てみたかったな～



そしてお待っとさんでした！
こちらがホールの様子。
客席は100人以上入るというかなりの広さ。
ステージには虹のようなネオンサインが光ってる！




内装はどこか宮殿のような雰囲気。
この非日常的なゴージャスぶりが、高度経済成長期らしくてわくわくさせる。




キャバレーにつきもののベロアのソファ。
赤い壁紙やエレガントな格子によく似合う。




壁紙が素敵なVIP席のような空間。
かつてはここで欲にまみれた会話が繰り広げられていたんでしょうか。



店内にはヤシの木や大木まである不思議な雰囲気。
夢でも見てるんかな？



テーブルに置かれた白ばら。
横のランプは、キャバレーでよくあるボーイを呼ぶためのものでしょうか。



光ってなかったけど巨大なシャンデリアもぶら下がっている。



ダンスフロアではDJが皿を回すイベントを開催中。
このムーディーな雰囲気にピッタリ！



店内の一角では、東京野方の駄民具ダミラが出店してる！
東京に行ったとき閉まってて入れなかったのに、まさか山形で会えるとは！



2022年12月30日で閉店してしまう白ばらは、新たな引き受け手を募集中！
人生変えたいレトロ好きのあなた！酒田で夢叶えちゃおう！


キャバレー白ばら

住所：　山形県酒田市日吉町2丁目5-3




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