秋田と山形の県境あたりにある道の駅、ねむの丘。
おみやげはもちろん、温泉や食事処、また夕日が美しく見える場所としてにぎわっている人気スポット。



展望室からは、左に鳥海山、右に日本海の雄大な景色も見られるので必見。



ここの一角にある才の神神社に注目。



才（さえ）の神とは、村境や分かれ道にまつられ、通行人の安全を守り、悪霊や悪疫の侵入を防ぐ神として古くから信仰されてきたものだそう。
ここが秋田と山形の県境にあることから、訪れる人々の交通安全や健康、良縁を祈願して、ここにも才の神がまつられてるってわけ。



その才の神の本体が、隣にあるこちら。
くりぬかれたマルの中をのぞくと



ありがとうございます！！
なめらかなフォルムでシュッとしたご神体が３体おわします。



さて、そんな才の神が実際に今でも野生の状態で残っているというのを知り、ねむの丘から10kmほど離れた横岡という集落にやってきました。
なんでも才の神は、「集落の中を通る道に４か所ある」という情報。
早速車を走らせ集落へと入っていくと



あ………った！！！
これだ！！！



広がる田園風景の隅っこに、これぞまさしく才の神！！
集落の入り口に立ち、通行人の安全や、災い・疫病の侵入を守っているだなんて、外国みたいだな。
こういう風習がしっかり残ってるところが素晴らしいよね。



毎年1月15日には上郷の小正月という国の重要無形民族文化財に指定された行事があって、この才の神のそばに小屋を作って燃やし、子孫繁栄と豊作を祈るらしい。



横岡の伝統と文化にも行事のことが紹介されている、集落の自慢だ。



夢中で写真を撮っていると、通りすがりのおじいちゃんに遭遇。
連れてるわんちゃんがよく懐き
「かわいいですね！」と話すと
「これ（才の神）もかわいいだろ？わしゃしゃ」
と、おじいちゃん。
「これってほかにもあるんですか？」
「んだ。あと３か所かな。」



あと３つをなんとしても見つけようと同じ道を走り、集落が終わるころ
あった！！！もう１か所発見！！！
こっちは鳥居もあってわかりやすい！



草の成長がすごくてよく見えないけど、もっとたくさん才の神が埋もれてるのかな？？




才の神には奉納した年が令和４年と記されていて、今年も無事、行事がおこなわれたことを確認。
上郷の小正月、ぜひ見に来たいなあ。



誰かが思いついた十二支にひっかけて説いている、教訓のようなもの。



横岡の才の神は全部で４か所あるはずなんだけど、どうしてもあと２か所を見つけることができず。
誰か探し出して、グーグルマップに登録しておいてください！



こちらは大森という地区。
この集落の入り口にもありました。
鳥居の奥を覗くと



あったあった！！
こりゃすごい！
石でできたもの、木でできたもの、玉がついたもの、いろいろありますぞ。



その隣にはなにやらまあるい石がまつられていました。
あまりにもまあるくてツルツルしていてキレイだったからまつったのかな？？
気持ちわかるわ～


道の駅　象潟（きさかた）ねむの丘　

住所：　秋田県にかほ市象潟町大塩越73-1
TEL：　0184-32-5588
営業時間：　9:00～21:00



才の神

住所：　秋田県にかほ市象潟町横岡仲田44




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