佐賀県第二のまち、唐津市にやってきました。
ここにも駅の近くにアーケード商店街があるんだって。
わくわくするでしょ?
駅から歩いて3分の場所に早くもこちら。
駅前からのびる大通りから少し中へ入った場所にある、控え目なタイプの商店街。
アーケードのある京町商店街と直角に接するこちらは呉服町商店街って名前で、ここにも2015年までアーケードがあったようだけど、老朽化により撤去。
なくなってしまうとほんと、アーケードがあった面影なんてまったくないですね。
好きだった同級生に同窓会で会ったらハゲちゃってた…みたいな喪失感。
残念でならないけど、しょうがないよね。
ちなみにこの右手前にあるキレイな建物は、酒蔵だった場所に作られた複合商業施設、KARAE。
中にはホテル、カフェ、飲食店、観光案内所、映画館まで入ってる今風のオシャレな仕上がり。
今回ここに泊まったんだけど、とにかく快適で、日ごろから重箱の隅をつついている私でも非の打ちどころがなく感激しちゃいました。
さて、アーケードが残る京町商店街はというと、アーケードからぶら下がる吊り看板がズラリと並び圧巻。
アーケードがあるからこそ雨風日光がしのげて、店の外に商品並べててもへっちゃらなんだよね。
商店街で断トツに貫禄のある紳士服のフクスケ。
シャンデリアを思わせる照明や壁のレリーフ、映画のワンシーンのような外国人のポスターなど、いたるところに品格と伝統をびんびん感じます。
子供服の店って、店そのもののデザインもかわいいんだよな~
並ぶ店は飲食店と日用品を扱う店が多く、駅から近いとはいえ、観光客向けというより地元客に愛されてる商店街といったところでしょうか。
こちらは中町商店街。
歩道の上だけにアーケードが架かった片側式タイプ。
この通りは飲食店や唐津のおみやげ屋さんも多く、観光客が多い印象。
古い歯科医院の建物をリノベーションしてできたレストラン。
こうして活用されて、誰でも中に入れるようになるといいよね。
商店街から横道へと入ると、スナックや居酒屋が並ぶ飲み屋ストリートも。
駅近くにあらゆる業態のお店がぎゅっと集中していて、ちょうどいい街並みですな。
こちらは銭湯跡。
寿湯の文字や縦長の窓、青いドアなど、隅々までかわいい。
そしてこの見事な建物は、明治45年に建てられた旧唐津銀行本店。
なんと無料で中を見学できるので、ついでに寄ってみましょう。
青森や秋田でもこうした古い銀行を見てきたけど、経済力を匂わせる豪華な装飾は、どこで見てもさすがに素晴らしいよね。
カウンターの飾り格子は真鍮でできていて、職人が手でひねって作られたものだとか。
なんですかこの曲線が美しいらせん階段。
何度も上ったり下りたりしたくなっちゃう。
くぅ~!贅沢の極み!
天井から暖炉までいたるところに細かい装飾が施されている。
キャッシュレスの時代
でも新1万円札
2024年発行決定!!
と大々的にアピールしてるけど、なんで??
渋沢栄一は埼玉県深谷市の人だよね??
と思ったら、裏面の東京駅を設計したのが唐津市出身の辰野金吾で、その人がこの唐津銀行本店の設計を監修したってことなんですね。
さて、ちょうど日が暮れてきたので、夜の商店街の様子も見ていきましょう。
アーケードに近づくと、えっ!えっ!!ちょっと待って!!
アーケードがめちゃくちゃ光ってるんだけど!!
わあ~!!なにこれ~!!
夜空に浮かぶお星さまみたい~!!
よく見ると網に小さい電球が絡ませてあるのかな?
写真では伝わらないけど、実際にはうっすら点滅してるんですよ。
岐阜のアーケードネオンもいいけど、これはこれでめちゃくちゃキレイじゃん!!
商店街が一気にロマンチックに!!
そのうちここも恋人の聖地になるんじゃないでしょうか??
夜の商店街って人通り少ないと真っ暗な商店街あるけど、こうして装飾されてると通りたくなるよね~
こちらは夜の中町商店街。
こっちはちょうちんが光っててキレイ~!
夜にしか見られないまちの景色があると、夜も歩いてみたくなっちゃうな~
京町商店街
住所: 佐賀県唐津市京町
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