2016年、飯田市上村中郷(かみむらなかごう)に珍名所が誕生した!とのことでやってまいりました。
その名も平成おちんの神です。
山奥の国道152号沿いにしれっとあるので、正確な場所がナビではわからず注意深く走っていると、あ!これしかない!!と、珍好きのあなたならすぐにわかるはず。
日本で三番目におもろい神とか私たちにつっこまれたい欲丸出しな看板とか、かわいげがあるじゃないですか。
それがこちら、ズドーーーン!!!
なにこれデカイ!!推定重量は1300トン。
大関小錦で数えたら何人分ですか??
上から見るとこんな感じ。
この岩は「蛇岩(じゃいわ)」と名付けられていて、1867年の大水害でツメタ沢の上流からどんぶらこと流れてきて、上村川手前のこの場所に落ち着いたとのこと。
かつてこの岩には大きな蛇が住み着いていて、街道を歩くときは蛇にお酒を供えないと通行させてもらえなかったという言い伝えから蛇岩という名前になったとか。
2010年の豪雨で再びこのあたりで土砂崩落の被害が発生したものの、この岩は川に「落ちんかった」という。
一方、この近くに暮らす野村さんという男性が、30年ほど前に建設業を営んでいた際、産業廃棄物の中から珍な鋳物を発見。
事務所の窓口に飾っていたところ触った人たちから「病気が治った」「元気になった」との声が寄せられご利益があると確信。
そこで、このまちの振興を図ろうと、蛇岩の“おちん”と鋳物の“ちん”をかけて、おちんの神を思いついたという。
実にハートフルなエピソードにほっこりするでしょ?
そんな心温まるストーリーに共感した企業たちが続々と協力し、しめ縄や祠を寄贈。
今ではこうして立派な観光名所になりましたとさ。
すばらしいですね!!
小屋の中には細長い石が並べられ、意味深な風情を醸し出す様子。
もちろん私はこれをアートとして捉え、真顔で見ています。
いやらしい気持ちは一切ありません。
そばにはテーブルとイスまで設置。
ここに集まって談笑しようってか。
岩の前には親切にもわざわざ屋根付きの駐車場まである。
なんて気が利くんでしょう。
おちんの神のご利益は
受験に“おちん”、選挙に“おちん”に加え、子宝にも効果あり。
これが地域振興のために新設された、ありがたそうな祠。
この中に例の“産業廃棄物の中から発見した鋳物”がまつられているってわけ。
中をのぞいてみると
おお~!!これは!!
絵に描いたようなくっきりとしたフォルム!!
全然いやらしさがない、IKEAとかに並んでてもおかしくないな。
ついでに駐車場の脇に置かれたうさぎ小屋みたいなものの中には、ダルマの絵が書かれた石を陳列。
せっかくうまくできたんだから、みんなに見てもらいたいもんね。
近くには日本のチロル、人が住むマチュピチュと呼ばれる絶景スポット、下栗の里や
無料でいつでも入れる廃校、旧木沢小学校もあるので、あわせて行ってみよう~!!
平成おちんの神
住所: 長野県飯田市上村中郷
下栗の里
住所: 長野県飯田市上村下栗1250
営業時間: 9:00~17:00
旧木沢小学校
住所: 長野県飯田市南信濃木沢811
営業時間: 8:00~17:00
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