
倉敷、美観地区の一角に、とんでもなくおもしろい場所があるんですよ。
それがこちら、桃太郎のからくり博物館。
桃太郎は世界的にも有名で、特に日本が好きな外国人なら100%知っているという話。
岡山といえば桃太郎発祥の地として有名だし、倉敷は外国人に人気だしというわけで、日本人はもちろん外国人観光客も多く訪れている様子。

中に入ると館内各所に桃太郎に関する仕掛けが置いてあって、1グループずつ丁寧にスタッフの方が解説してくれるので安心。
これはこっちから見ると、中身がなにもない桃ですが

こっちから見るとあら!不思議!
桃の中から小さな子供が!!
と、こんな感じで、目の錯覚や鏡の仕掛けなど、昔から伝わるアナログな“からくり”で楽しませてくれるってわけ。
これは楽しい!!

これは桃の中に手を入れると

鏡の向こうから自分の手がニュッと出てきて握手できるよーって仕掛け。

これは桃から生まれたわたし!!
首から下が見えなくて、頭だけ浮いて見えるでしょ??

これは光の残像ってからくりで、ぐるぐる回るうずまきをしばらく見続けたあと上の花を見ると、なぜか花が膨らんで見える!
これすごく不思議でおもしろい~!
ぜひ実際に体験してみてほしい!

空いたスペースには数々の桃太郎グッズを陳列。
真ん中の謎のキャラクターは、ドイツ製といわれる桃のタネの人形「モモタネちゃん」
なに?なんでここにいるの??
Why Japanese people ??

続いてこちらは洞窟探検 鬼が島というゾーン。
なんだかおばけ屋敷っぽさがあるけど、とりあえず入ってみっか。

のこのこと入っていくと、突然プシューッ!と音が出たり、ガタッ!となにかが下がってきたりとまさに簡易的なおばけ屋敷!
文化祭レベルの出来ばえがちょうどよく楽しめて、わたしは2回入っちゃいました。


暗すぎてよく見えないところは、カバンの中から懐中電灯を出してチェック。
せっかく作った仕掛けにも、ちゃんと気づいてあげないとね。

階段にも錯覚を使ったトリックアートを展示。
隙間という隙間にからくりをねじ込んでくるスタイルのよう。
しかも、手の空いたスタッフは次から次へと、こっちが聞いてもいないのにからくりの解説してくれるおもてなし付き。これはありがたい!
さすがおもてなし王国、ニッポン。

2階は主に桃太郎の歴史や関連グッズなどを展示。
急にまじめ路線になって、心の準備ができていない。


おすすめされるのがこちら、昭和19年、戦争中に作られた桃太郎の漫画映画。
桃太郎が日本海軍の総司令官になって、アメリカ軍を撃破するという内容。
動物たちは海軍の兵隊役として登場。
戦意高揚のための国策映画として作られたという。
さっきまでのからくりのポップさはどこへ行ってしまったんでしょうか。

桃太郎の絵本、いまむかし。
昔の桃太郎は大人びてて、見るからに強そう。
こんな桃太郎になら日本を任せられそうですね。


こちらは大正時代の刺繍でできた屏風。
キジがなんと、飛行機を操縦しているのが珍しい。
明治43年には日本国の海軍が飛行機を導入したことから、当時の話題を先取りしたものだとか。


こちらも昭和19年、戦争中に実際に使用されていた紙芝居。
鬼がネッカチーフ&金髪に描かれているのは、英米と戦争中だったから。
当時の情勢を反映するんだったら、現代の桃太郎は一体なにと戦ってるんでしょうか?

美観地区散策のお供にぜひ立ち寄ってみてね!
桃太郎のからくり博物館
住所: 岡山県倉敷市本町5-11
TEL: 086-423-2008
開館時間: 10:00~17:00
定休日: なし
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