
津奈木町役場のそばに、ちょっと変わったアート作品があるってんでやってきました。
目的地に到着すると、わかりやすい看板が立てられていて安心。
あ、これだこれだ。

それっぽい方向へ道なりに歩いていくと、大きな岩がゴロゴロと置かれている場所に到着。
これが石霊の森ですか?
石が群がってる様子を森と表現してるとか?
ふむふむ。

さらに、木が立ち並ぶちょっとした森の方へ行ってみると、あ、ここにも大きな岩がゴロゴロと。
これもさっきの続きですね。

うむ。
芸術作品を見るとき、たいていタイトルしか書かれてないじゃないですか?
野暮かもしれないですが、この作品を作った意図とか意味とかを説明してほしいんだよね。
森の中に岩が並んでてて…だからなに?なんのこっちゃわかんないのよね。
どこかに学芸員の方、いらっしゃらないですか?

ふーん…と、わかったふりしながら森の中を散策していると、
ざわざわざわ…ざわざわざわ…
ん??誰かいる??
森の奥の方から人の声がする。しかも大勢の。
団体客でも来てるのかな??
しかし見渡す限りここにいるのは私ひとり。

耳を澄まして声のする方へ歩いて行くと、
え!!!
岩がしゃべってる!!!
めちゃくちゃ怖い!!!

聞こえてくるのはなにかの朗読だったり、熊本弁でなにかを話してる声だったり、民謡を歌ってたりとさまざま。
どうやら割れてたり、穴が開いてたりする岩の中にスピーカーが入ってる様子。

帰ってから調べてみると、整備したものの使われなくなった森に放置された大小さまざまな岩を使って人間の多様性を表現しているらしい。
聞こえてくるのは水俣病の惨状を描いてきた作家、石牟礼道子さんの詩の朗読や、水俣病患者の語り部の声、郷土民謡「平国六方踊り」の演奏と歌とのこと。
「芸術文化は光と影、両方を照らし出してこそ意味がある。悲しい部分を見ないと人間は同じことを繰り返す。」と作者の柳幸典氏。
なるほど~解説を知るのと知らないのとでは見方が変わりますね。
そうと知ってたらちゃんと岩の声にも耳を傾けたのに。
だから現地で説明してほしいんだけど。

続いてさらに奥の方へ歩いてみると、鬱蒼とした森が出現。
ここに達仏があるってことかな??

森の中に入り、木をよーく見てみると、あった!!!
木に直接、仏像が彫ってある!!!


ひとつ見えると、次から次へと見えてくる。
あった!!
あ!あそこにも~!!

一見なにもなさそうなただの森も

目が慣れてくると見えてくる。
わ~ウォーリーを探せみたいだ~
観察力と集中力が鍛えられますな。

ここにも仏像が何体かいるよ。
いくつ見つけられるかな?



仏像の数は全部で33体。
それは観音菩薩が姿を変えて人間を救いにやってくる、その姿が33あるという仏教の教えから。
あの、京都の三十三間堂の33と同じですね。


この森もまた、憩いの場として整備したものの使われなくなったもので、その森をまるごとアートにして活用。
生きている木に直接彫っているため、木の形次第で仏像の姿勢が変わったり、木が成長して仏像から枝や葉っぱが伸びていたりと、姿が変わっていくのも芸術のひとつ。
ってか“整備したものの使われなくなった森”、どんだけあるんだよ。
このまちの税金、ちゃんと正しく使われてますか?


仏像たちは地域の平和と未来を願い、祈っているとのこと。
仏像ひとつひとつ、それぞれ表情が違ってて見ごたえある~
このゆるい表情がまた癒されるんじゃないですか?
また10年後20年後、木が成長してどんなことになってるのか見てみたいね。
石霊の森&達仏
住所: 熊本県葦北郡津奈木町小津奈木2123(津奈木町役場)
※駐車の際は、津奈木町役場の駐車場を利用しましょう。
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