江戸時代から採掘がはじまり、明治時代まで国内有数の大鉱山として栄えた生野銀山。
1973年に閉山したあとは、一部が観光坑道として、当時の採掘の様子がマネキンを使って解説。
そのへんはほかの鯛生金山や佐渡金山と同じなんだけど、ここはなんと60体のマネキンすべてに名前をつけてキャラ立ちさせてる!
「パンフレットを見ながらお進みください。」って手渡された紙には、名前と写真に加え、サインや性格まで設定されてて、めちゃくちゃ手が込んでるな~!
というのも生野銀山のマネキンは、2017年に(鉱山だけに)「超スーパー地下アイドル GINZAN BOYZ」と名付けられ、歌手デビューまで成功!
現在3枚目のシングルまで売り込み中。
さらに人気のマネキンを選んでもらって選抜総選挙なんてのも行われてるようで、めちゃくちゃやる気満々。
とりあえず、まずはデビュー曲をお聴きください。
とにかく生野銀山へ来てほしい!のアピールに力が入ってて、その威力にこっちがたじろいでしまうほど。
PVの中には生野銀山がある朝来(あさご)市の市長まで登場してる力の入れよう。
GINZAN BOYZのおかげで一時は観光客数が激増したものの、デビューから6年。
流行り病の影響もあって最近は落ち着いてきてるようなので、そろそろみんな生野銀山行きたくなってるのでは?
早速坑道へと向かって歩いていると、早速山肌にマネキン発見!!
いた!!!
マネキン好きとしてはたまらない瞬間。
近づいてじっくりご尊顔を拝してみましょう。
横顔でよく見えないですが、彫りの深い西洋風イケメンです。
雨風にさらされているため体にはコケまで生えちゃって、あたし心配。
あ!あんな高いところにもいた!
崖の上の見えにくいところにもマネキンを発見。
遠くてお顔がよく見えないよ~
さて、いよいよ坑道へと入っていくと、実際に使われていた坑道の横で、マネキンたちが当時の作業の様子をリアルに再現。
こちらはこの大きな道具を使って、坑道に風を送っている仕事。
しかもちゃんとこれ、マネキンがハンドルを動かしてるの!
可動式の腕は身体と分離していて、手からヒジまでの部分だけ作られていて、二の腕の部分はマネキンの中身が見えちゃってる状態。
そんな、本当の自分を見せてくれてる、人造人間みたいなところもかわいいよね。
こちらはノミ1本で鉱脈をさぐり当てて掘り進んでいるところ。
地道すぎる作業に涙が出ちゃう。
このマネキンは飛鳥くんという名前で、総選挙にも選ばれるイケメンマネキンのひとり。
たしかに、横顔しか見えないけどかっこいい。
一見ヤンチャで女を振り回してそうだけど、実は誠実で守ってくれそう~キュン!
坑夫は基本、肉体労働のため体が引き締まっている。
そのため、普通のメンズでも3割増しでかっこよく見えることを覚えておこう。
明治に入り近代化が進むと機械が導入され、効率よく採掘が可能に。
このあたりからマネキンがみんな、身の安全を考慮してヘルメットにマスク、ゴーグルをつけるように。
さらに暗がりだったり遠かったりうつむいてたりと、素直にこっちを向いてくれないマネキンたち…。
ちょっと~!肝心のご尊顔が拝めないじゃないの~!!
しかも顔すら見えない、後ろ姿のみのマネキンまで。
そ、そりゃないよ~!!
そんな中でも必死にイケメンを探していると、いた!
マスクで顔が隠れてるから、かっこよく見えてるだけかなあ?
あ!この人めっちゃかっこいいじゃん!!
やっぱり働く男ってかっこいいよね~
あ、あれ?
不自然に機械だけが固定され、マネキンがお留守なところも。
マネキン紹介の紙を見ていると、ところどころこうして、いるはずのマネキンが抜けてる箇所がある。
出張中なのかな?それとも傷みが激しくて引退した??
こちらは昭和4年に製造された巨大巻き揚げ機。
この巨大ワイヤーを使って、エレベーターを動かしていた。
このエレベーターで地下730mまで坑員を昇降。
こちらはトロッコに乗って坑員が移動しているシーン。
乗ってる坑員も、これまたかっこいい!!
どなたか!抱いてください…!!
ここからは再び江戸時代の様子。
石を選んだり砕いたりする軽作業は女性がおこなっていて、ここでも石を砕く腕が若干上下に動き、リアルに再現。
掘り出された鉱石を背負い、菜種油の光ひとつで暗い坑道を進む負子。
ここでは休息所で食事をしているシーン。
ここでもウイーーーンと弱い音を立てながら、若干箸を持つ手が動く。
江戸時代のマネキンはどの顔も日本人らしいのっぺりした作り。
時代のせいなのか髪型のせいなのか、どいつもこいつもなんだかみすぼらしいのは気のせいでしょうか??
こっちではマネキンがまとまって仕事中。
全員うつむいて仕事してるけど、職場環境大丈夫?
これまたウイーン、ウイーンと腕が動くことでザルが揺れ、鉱石を製錬している様子。
うつむきながら仕事をしている顔を覗き込むと、目の周りにはクマができ、焦点が合わずボーっとしています。
明らかに働きすぎ。
いますぐお医者さんに診てもらいましょう。
さて、いよいよ最後のシーン。
ここもスペースが広いわりにマネキンが少なく、どこかへ逃げ出してしまったんでしょうか。
ここでは役人が監督し、坑内から出る鉱石を取り締まっている様子。
特に注目なのがこの、一段高いところで見張っている見廻り役人。
めっちゃかっこいいじゃん!!
こんなお役人さまいたら、なんでも言うこと聞いちゃう~!
しかもこのお役人さま、腕と頭が動く!!
こっち向いて目があったときは、思わずドキッ!
私を妾にしてください!!
さて、まだまだマネキンがいるってんで、次はこちらの吹屋資料館へ。
ここでは幕府に献上する銀を作るために精錬している様子を、同じくマネキンを使って解説。
ここでもマネキンが動く!ということで、置かれた人形作動スイッチを押そうとしたら、故障中!!
ちょっと~これが楽しみなんだから、ちゃんと直してよ~
最後のお役人がいるシーンでは、またしてもかっこいいお役人さまがスタンバイ。
てか、汗水たらしながら必死に働くマネキンは和モノ顔で、エライ立場の人は洋モノ顔のイケメン使ってるってなんだか、アメリカの言いなりになってる今の日本を表しているのでは。
最後におみやげコーナーへ立ち寄ると、ここにもいた!!
超スーパー地下アイドル GINZAN BOYZ!!
ところどころいなかったマネキンって、もしかしてこれなの??
Tシャツや缶バッジなどのグッズや、朝来市内の名所で撮った生写真など、とにかく思いついたことなんでもやろう!と勢いのあるGINZAN BOYZ。
また生野銀山が盛り上がることを期待してます!!
史跡 生野銀山
住所: 兵庫県朝来市生野町小野33-5
TEL: 079-679-2010
営業時間: 9:10~17:20(季節によって変動あり)
公式サイト: 史跡生野銀山
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