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遠野の伝統文化や農村の暮らしを再現したという、遠野ふるさと村にやってきました。
「遠野ふるさと村」で検索すると真っ先に「つまらない」と出てくるんですけど大丈夫?
もしかしてここも、行政が作ったいわゆるハコモノの類なんでしょうか。

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農村・山里・懐かしいといった謳い文句とはうらはらに、やけに近代的で立派な建物が見えてきました。
ここはビジターセンターという建物で、遠野ふるさと村の入り口であるとともに、ショップやレストランなど各種案内や受付をしている場所。

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ビジターセンターを抜けるといきなり森。
え?遠野の農村風景はどこにあるの??
先の見えない森をさまよい、気持ちが一旦リセットされると

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おおお!!!森が開けて景色が変わった!
これが!行政が見せたかった遠野の農村風景か~!!

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ここからはこんな風に広い敷地にポツポツと、遠野の伝統家屋「曲り家」が点在していて、建物を見学できるほかワラ細工に竹細工、陶器づくりに郷土食づくりなど農村生活を体験できるそうな。
それでは早速、見ていきましょう。

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まず曲り家とはこういったL字型に家が曲がっているスタイルのことで、岩手県北部の南部藩領に見られた伝統的家屋。
居住空間は右側にあって、左側は馬小屋になっている。
このスタイルの家は例外なく正面を南向きに建てられ、馬小屋のある部分は、冬の季節風をよける役割もあったとか。

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まず最初に大工どんと名付けられた家に入ってみると、馬小屋があった部分に、お待たせしました!!
これが見たくてここへ来たんだよ~!!

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中央の巨大なワラ人形は、雨風祭のワラ人形。
等身大のワラ人形を男女2体作り、旗を掲げ、太鼓やカネを叩きながら村境まで持っていき人形を納めることで、台風から農作物を守るための厄除けをするんですね。

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ワラ人形には五穀豊穣・生産の神である一物とともに、ちゃんとふぐりも再現。

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パワーがみなぎる部分にはなぜか大量のお賽銭が。

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周りにはほかにも、人型や動物のワラ人形が整列。

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やや小さめの人型ワラ人形にも、神が宿る部分はしっかりと作られています。

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続いてこちらは川前別家と呼ばれる、江戸末期につくられた建物。

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曲がった梁や柱が使われているのが特徴で、大工の腕の良さがうかがえる。

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住居の部分はセミナーでも開かれそうなくらいキレイ。
普通に寝泊りできそう。

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昔ながらの農村風景とはいえ、しっかりWi-Fiはある。

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ここの馬小屋では、遠野のしし踊りを紹介。

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続いてこちらは上流農家の家、大野どん。

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ここには実際にウマもいる。

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各家ではカマドも現役で稼働中。
人がいる時間は常に煙を出し、家を内側からいぶすことで茅葺屋根が腐ったり、虫がつくのを防ぐのだそう。
だから1日中火がついてる時間は人がそばにいないといけないって、なかなかめんどくさいよね。

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こちらは弥十郎どんと呼ばれる家。

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典型的な上層農家で、他人の目にふれるところは天井が高く、家の人の住むところは低くし、2階をつくり隠し部屋を設け、武家屋敷以上(財産持ちと思われないよう)に防備した家だって。
なるほど確かに、ブランド品で身を固めてるやつは実際大したことなくて、本当の金持ちは狙われないように金持ってないふりするもんね。

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天井の低い部屋にある階段タンスをのぼってみると

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おお~!2階がある!
隠し部屋ってわくわくするな~

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と、こんな風にふるさと村はおおむね曲り家の連続ってわけで、最初のワラ人形がハイライトだったな~もっとなにかおもしろいものないかな~?とウロウロしていると

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雪原の中に赤い鳥居を発見。
お?なんだ?もしかして・・・??
私の嗅覚がビンビンに反応し、鳥居をくぐってみると

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え!!なに??
しあわせカッパと金精さまだって!!

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わあああああああああ!!!
遠野といえばカッパ淵にもあるようにカッパが有名。
そしてもうひとつ、金精様という生産の神が多く祀られているのも、遠野に伝わってきた大切な文化のひとつ。
見た目でしか判断できないAIみたいな人間は、このお姿を卑猥だわいせつだってレベルの低いことをいうでしょう。
そんなものとは次元が違いますから。勘違いされちゃ失礼ですよ。

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その奥にはここにも、雨風祭のワラ人形が鎮座。

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ここには女性版のワラ人形も。
遠野の文化に触れることで、また遠野に行きたい、もっと遠野を知りたいってなるな~
いつかこうした施設の中じゃなく、祭りや暮らしの中にいる野生の金精様に会ってみたいですね。


遠野ふるさと村

住所: 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1
TEL: 0198-64-2300
営業時間: 9:00~17:00(11月~2月は16:00まで)
休村日: 年中無休




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