
レトロな商店街好きなら誰もが一度は行ってみたい、豊後高田市は昭和の町にやってきました。
やった~!!

このあたりはもともと昭和40年代まで、国東半島で一番栄えている場所だったそうなんだけど、ここも全国の商店街と同様に衰退していたんですね。
しかし2001年に町おこしがはじまり、もともと商店街の建物の多くが昭和30年代以前に建てられたものだったことを逆手にとって、昭和30年代の街並みを再現。
商店街全部歩いても550mという広さなものの、見どころがぎゅうぎゅうに詰まっているので、いいとこだけをちゃちゃっと紹介。
実際に行くときは3時間くらい時間をとって、じっくり歩いてみよう。

まず最初は駐車場の前にあるここ、昭和ロマン蔵からスタート。
この建物はもともと、大分県の大金持ち、野村財閥が昭和10年前後に米蔵として使っていた建物をリノベ。

蔵はおおまかに4つに分かれてて、こちらは駄菓子屋の夢博物館ってところ。

中に入ると、どわ~!!!
物量がすごい!!ここだけで1日いられるのでは??
ここは駄菓子屋のおもちゃ所蔵では日本一という小宮さんを招いて、40万点という収蔵品から選りすぐりの6万点を公開。





おもちゃ以外にも雑誌や看板などありとあらゆるものが集結していて、これだけあんのに、これが収蔵品のごく一部!?
残りは体育館にでも保管してるんでしょうか。


本物なのか怪しい、ゆるいイラストが許されるいい時代。

こ、これは…!!!
裏側から見ると楽しい絵柄になってる日本の文化遺産じゃん!!
まさかこんな場所で遭遇するなんて!!来てよかった!!

しゃがんで必死にシャッターを押すわたし。
うわ~!!こんな芸術作品まで所蔵してるとは!!すごい!!

2階は主に映画の看板やポスターがズラリ。
昔の映画看板って手描きだからすごく味があるんだよね~


マリリンモンローがギター抱えてるの、あんまり見たことないな。

昭和のどさくさに紛れて安室ちゃん発見。
え?安室ちゃんも昭和に分類されるんですか?

大変珍しい、目がキマッているペコちゃん。

駄菓子コーナーもちゃんと併設。
こどものとき来たらわくわくが止まんないな~

駄菓子屋の夢博物館と合わせて訪れてほしいのが、すぐ横にあるこちら、昭和の夢町三丁目館。
ここにも古い車がズラリ並んでて、クラシックカー好きは鼻息を荒くするんじゃないでしょうか。

中では昭和30~40年代の暮らしを再現していたり、昔の遊びを体験できたりするコーナーが。
ここも遊び出したら何時間でもいられてしまう要注意スポット。
楽しすぎて全然次の場所に進めないよ~

デザイン性豊かで、どれも目を引くペナントを眺めながらゲームができる部屋。

うわ~!!これは欲しい!!
情報と広告を詰め込んだ昔のマッチ。

壁にはついつい撮ってしまう昭和の看板や広告も。
今の時代では見かけない文字に胸が躍りますね。

エンジンを担いで微笑む少女。

うまい酒 自慢櫻のキャッチコピーは「パパの牛乳」
この言葉、どんどん使っていきましょう。

さて、昭和のロマン蔵でしこたま堪能してしまったのでもうおなかいっぱいですが、商店街はこれからです。
昭和のロマン蔵から一番近い、駅通り商店街から見ていきましょう。

建物をリノベしただけじゃなく、ちゃんとお店が営業してるのがとにかくすごい!
昔から変わらず営業を続けている老舗もあれば、古い建物をリノベして新しいお店がオープンしているパターンも。
商店街の理想ですね。

ひとつひとつの店先にはこうした解説の看板が立っていて、ここは昭和3年に創業、建物自体は昭和52年に建てられたもの。
そしてそれぞれの店では「一店一宝」として、歴史を物語る昭和のお宝や、昭和のころから販売している商品を紹介。
観光客を楽しませる工夫がよく考えられてるな~


でんき屋さんがつくったおいしい漬物!?
どの店もキャッチーな看板やポスターが多くて、いちいち足が止まっちゃう。

続いてがこちら、新町通り商店街。
おお~!!これよこれ!!よく見るやつ!!

なんといっても見てよこの街灯!!
美しすぎやしませんか??
見た感じこれも町おこしのために新しくつけられたものだと思うけど、これだけキレイな状態でズラリ並んでると圧巻ですね!!

ここも同様に、多くの店舗が営業中。
町おこしから20年以上経ってもしっかり観光地になってるの、素晴らしいじゃない?



これらの建物も昭和の時代に建てられたもの。
昔から続いてる老舗もあれば、古い建物をリノベして新しく入った店も多く、ほとんどの店舗が営業中。
ほかの商店街だと、建物は残ってても2階に家主が住んでることがあって、1階を貸せない問題がよくあるんだけど、その辺は長年の説得なんかでクリアしてきてるんでしょうか。
これだけの数を生き返らせるのってめちゃくちゃ大変だろうな~

右のおしゃれなカフェも、昭和に建てられた建物をリノベして平成27年にオープン。
これだけ外観も変わると、昭和の建物ってわからないね。

こちらはあの野村財閥が昭和8年に、金庫代わりに建てたという建物。
さすが財閥はお金の使い方が異次元ですね。

こちらは明らかに最近描かれた映画看板が目を引く建物。
建物の雰囲気からも、元映画館でしょうか。

脇道にも引き続きレトロな街灯。
色がちょっと違うじゃん!!かわいすぎる!!

こちらは中央通り商店街。



なんといってもこのズラリと並ぶ看板!!
これは見た感じ昔のままのようで、よくぞ残っててくださいました!!
ありがとうございます!!

こちらは木造の3階建てでかなり迫力のある、大正4年創業の呉服屋さん。
昔は旅館としても営業していた時代があったとか。

中央通り反対の入り口には、リノベしてパン屋さんになった銀行の建物。
商店街の入り口には銀行が建ちがちというのも覚えておいてください。

川を渡ると今度は玉津商店街。
デザインは同じだけどこうして商店街の入り口にアーチを作ってくれてるの、雰囲気が出ていいですね。
アーチもまた維持費がかかるため撤去されがちなんだけど、やっぱり商店街の入り口にはこれがないと。


こちらの立派な建物は、創業70年以上市民に愛されてきたパン屋さん「友成豊月堂」のパン工場をリノベしてオープンした玉津東天紅という映画館。
パン工場が映画館になるなんて、今まで前例があったでしょうか??意外過ぎる。
ストライプのテントがパン屋さんぽくはあるけど、まさか映画館とは気づかないな。

どこまでが所有物なのか、どこまで近づいて見ていいのかわからないくらい、いたるところに博物館級のお宝がゴロゴロ。

とにかく街全体見どころが多くて、ひとつひとつじっくり見てたら時間が足りない!
しっかり余裕をもって散策することをおすすめします!
豊後高田昭和の町 駐車場
住所: 大分県豊後高田市新町964-1
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