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クラスにひとりはいたよね、宝塚ファンの女の子。
私は特に興味はないんですが、エレガントめいたまちには憧れるじゃないですか。
だって女の子はみんなお姫さまなのだから。
そんなわけで阪急宝塚駅前です。

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駅前のすぐ横にはソリオ宝塚という、ショッピングとグルメを一堂に集めたホットスポット。
観光客向けのおみやげ屋さんがちらほらあるものの、多くは地元客御用達の店。

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中に入ると写真ではわからないんだけど、巨大な吹き抜けになっていて豪勢な作り。
このあたり一帯は平成の初めごろに再開発されてガラッと変わったようだけど、宝塚に雰囲気をあわせてまち全体に統一感があるのっていいよね。

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ソリオ宝塚を抜けるとこちらは花のみちセルカ。
1階~3階は商業施設になっていて、上階はマンションになっている。
こ、これはすごい!!ここだけ見たら外国みたい!
ここでイヌの散歩でもしたら気分はパリジェンヌ間違いなし。

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駅から宝塚劇場へ続く道にめちゃくちゃふさわしい雰囲気!最高!
もともとここにはよくある商店街の風景が広がっていたそうなんだけど、震災でかなりの被害があったことから、再開発でこのような姿になったそうですよ。

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元宝塚歌劇団員の店も。
ファンはともかく、劇団員はなにか買わないと店から出られないのでは。

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ロッテリアの外観まで雰囲気を統一。
これだけ徹底してれば、夢から覚めることがなくていいね。

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さて、ついに到着しました。
今回の目的地はここ、宝塚ホテルです。
宝塚ホテルは1926年(大正15年)に創業。
しかし2020年に建物の老朽化のため一旦閉館し、ここへ移転して再オープンしたんですね。

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早速中に入ってみると、おお~!まさに宝塚を思わせる大階段。
大理石のフロアにはスミレを象徴するマークが描かれております。

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そして振り向くと巨大な絵が飾られていて、これは1976年から1981年まで宝塚大劇場で使用されていた緞帳の一部で、旧宝塚ホテルにも飾られていたのだそう。
宝塚ホテルは宝塚大劇場のオフィシャルホテルというわけで、あちこちに宝塚関連のものがあって、宝塚ファン大喜びってわけですね。

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ロビーの上にぶらさがるこちらのシャンデリアは、旧ホテルの宴会場にあったものを移設。

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フロントの前にあるこのアンティークな時計も、旧ホテルから受け継がれたもの。

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近くでよく見ると、細かい装飾がされてて美しい。

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2階には、宝塚で実際に使われていた衣装や小道具が展示。
宝塚ファンなら手放しで喜ぶのでは。
衣装やアクセサリーは細かいところまで精巧に作られていて、その美しさにウットリ。

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宝塚各組のトップスターも紹介。
正直全員同じに見えます、申し訳ございません。

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エレベーターホールや廊下も、隅々までエレガントな雰囲気で抜かりなし。
ちょっとでも隙を見せたら、宝塚ファンのご気分を害しかねないですからね。

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エレベーターの中や廊下の壁には、開業当時の写真がたくさん飾られてて、ホテル内の散策が楽しい。

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こちらが旧ホテルの外観。
阪神間のリゾートホテルとして愛されてきた宝塚ホテルは、外国のリゾート地を思わせ、行楽地の宿泊だけでなく、食事にダンスパーティー、テニスにと様々な目的で訪れる人が多かったとか。
長期滞在で別荘代わりにする人もいたそうで、今からでも徳を積んで、来世はそんな生活がしたいですな。

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三角の切妻屋根のところには宝塚ホテルの象徴ともいえる植物をモチーフにしたレリーフが施されていて、今の宝塚ホテルでも再現。
ほかにも半円形の屋根や、逆台形型の窓なども再現された様子。
やはり長年愛されてきたホテルを建て替えとなると、私みたいな人が「昔の方がよかった!」って言いがちだから、極力以前の形を変えずに再現してるんですね。

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こちらも旧ホテルの外観。
今はまだできたてで新しいからなのか、形は同じとはいえ雰囲気が全然違って見えますね。
窓のデザインはほぼ一緒!とのことなので、あと30年くらい経てば旧ホテルに雰囲気が似てくるんでしょうか。

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開業当時は社交場として西洋文化を広めるさきがけとなったそう。
メニューは気取って英語で書かれています。

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こちらは食堂の様子。
高い天井に丸い柱がステキですね。
開業当時、朝食は1円、夕食は2円50銭とのこと。
当時の物価は公務員の初任給が75円ということで、今の値段でいうといくらですか?
とにかくホテルでの食事は特別で贅沢だったんですね。

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昭和元年の客室料金は2円50銭~、スイートルームは20円。
インテリアもやっぱり外国からの輸入でしょう。
これだけ画質が悪くても、お高そうなのはわかりますね。

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こちらは旧ホテルの大階段。
洋装でホテルを訪れてほしいとの考えから、ハイヒールを履いて登りやすいよう、階段は一段ずつが少し高めに設計されたのだとか。

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こちらは宴会場。

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大正時代の開業から2020年までの間に、内装はかなり変わってしまったそうだけど、このアーチ型の回廊だけは最後まで残っていたとか。

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しこたまホテルを堪能したので、ようやく客室へ。
ひとり部屋なので狭いですが、すべてが揃っていてなに不自由なし。

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バスタブも洗面も広くて快適。
ユニットバスにありがちな、お湯と水を調合してちょうどいいお湯にしたり、水圧が弱くてイライラしたり、そんなわずらわしさはゼロで最高。

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アメニティーはローラアシュレイで統一。
あのビジネスホテルにありがちな、洗ったら髪がバサバサになるリンスインシャンプーじゃない!

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大画面のテレビではなんと、宝塚スカイステージという宝塚チャンネルが見放題!
ディナーショーの様子やトーク番組など、これは宝塚ファンはたまんないでしょう!

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そして朝は優雅にバイキング。
当然どれ食べてもおいしいので、朝から何度もおかわりして、たらふく食べてしまいました。

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その場で作ってくれるオムレツも。
あ~しあわせ…!!

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宝塚ファンじゃない私でも存分に楽しめた宝塚ホテル。
お姫様気分を気取りたい方はぜひ!


宝塚ホテル

住所: 兵庫県宝塚市栄町1丁目1-33
TEL: 0797ー87-1151




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