※この記事の写真は、2012年に撮影したものと、2018年に撮影したものを使っています。
新年早々正月気分も抜けない1月3日
愛知県の西尾市で毎年開催されている天下の奇祭「てんてこ祭り」に行ってきました。
見渡す限り田園風景の中
まつりの会場はどこかな?と看板に導かれ歩いていくと
▲デザインやカラーが違う、バラエティ豊富なてんてこまつりポスター
ここがメインのまつり会場、熱池(にいけ)八幡社
鳥居の脇には立派な石にてんてこ祭の名が刻まれ
由緒正しい祭りであることがわかる。
それもそのはずてんてこまつりの起源は1150年ほど前の平安時代。
天皇の即位後初めて実った米を神々に供えるまつりが由来で、
田植えの神事がやがて地元の豊年祭として毎年おこなわれるようになりましたとさ。
神社の前ではココでしか買えない限定グッズも各種取り揃え。
参詣記念にぜひとも買っておこう。
こちらは厄男の姿が描かれたてんてこまつりらしい太鼓鈴
一見わかりにくいけれどよく見ると男根型になっているてんてこ鈴
一番のオススメはやはりこれでしょう。
てんてこ祭り名物、本日限定、数量限定販売と猛烈にアピールする
てんてこおこし
いまではめずらしい生おこしは子孫繁栄、無病息災、五穀豊穣によーく効く
珍し~い形のお菓子です。
さて、まつりが始まる前にまずは、近くにある熱池町公民館を見ておきましょう。
町内放送で演歌が鳴り響く方へと歩いていけば、やがてたどり着きます。
公民館の中ではまつりの準備の真っ最中。
本日の主役、厄男たちが赤装束に身を包み、
腰には男根型の大根を装着するのがてんてこ祭り伝統のスタイル。
昔は、穀物は神様のおかげで実るありがたいものとされ、田植えも神聖な行事のひとつ。
おめでたい緋色をまとい、顔を隠すことで、みずから神に身をやつす。
そうすることによって田植えへの崇拝の念を表そうとしました。
着付けの様子を見守る元厄男のみなさん。
穀物は天と地の恵み、
また田植えは男女の協力あってのもの
ということから、豊作祈願、子孫繁栄への願いを、勇ましい男根に託してきました。
(てんてこまつりパンフレットより)
男根の材料は地元の畑からとれた宮重大根。
てんてこ祭り保存会の職人が毎年、ひとつひとつていねいに彫っています。
包丁を巧みに操りながら大根を刻みつけていく手際は実に鮮やか。
いい男根を作るコツは、そり返った、おおぶりの大根を見つけてくることだとか。
公民館竣工記念ののれんは、てんてこ祭りのイラスト入り。
まつりのスタートは13時から。
行列は県道から公民館の横を通り、熱池八幡社がゴール。
事前にどこでスタンバイするか下見をしておこう。
まつり開始5分前
いよいよはじまる雰囲気に胸が高鳴る。
ドンドンドン!!!
13時になると花火が打ちあがりいよいよまつりスタート。
とはいえ特に軽快なBGMもなく、静々と古式ゆかしい行列が、塩をばらまきながら練り歩きます。
神職、社守、町内会長や西尾市長まで、いかにもなお偉いさんがお出まし、
その後ろに赤装束の厄男たちが来た来た来た。
前から順に小締め太鼓を持つ厄男A
その後ろには飯びつを担ぐ厄男B
茶樽となますと生魚を担ぐ厄男Cは昔、田植えに持っていった昼食の弁当を再現。
最後尾には竹ぼうきを持つ厄男DEFと
それぞれ役割が決まっている厄男御一行。
腰にエレクトした形の男根をつけているのは前の厄男三人(A~C)。
後半の三人はつけていないんだけど、せっかく選ばれたならつけたい!というのが正直なところでしょう。
男根がそり返っているのは人間の生きる力強さを表しているもの。
男根の左右にはふぐりまで再現され、よりリアリティを追求。
厄男たちが通り過ぎたら先回りをして追いかけよう。
待って~!!わたしもついていく~!!
てんてこまつり御一行さまたちは、そろりそろりとゆっくり歩き、ときどき立ち止まる。
そのとき厄男Aが太鼓を叩き、そのリズムに合わせて厄男AとBが腰を振る。
このタイミングがまつり最大の見せ所。
その瞬間を動画でご覧ください。
男根をビクビク躍らせながら五穀豊穣、子孫繁栄の祈願。
とても神聖な様子に見物客たちもおごそかな気持ちに。
テン・・・テコ・・・・テン
厄男Aが叩く太鼓の音色から、
てんてこ祭りと呼ばれるようになり、戦中戦後も絶えることなく継承。
現在では愛知県無形民俗文化財に指定され
男根を象徴した天下の奇祭として愛され続けています。
BGMもなく、誰一人声を出すわけでもない、
無音、無声のまま進むてんてこまつり。
てんてこてんの太鼓の音と、カメラのシャッター音だけが鳴り響く。
やがて一行は熱池八幡社に到着し、粛々と神事が執り行われ
厄男たちは境内をぐるぐると周回。
ここでも太鼓と腰振りはおこなわれるので
見逃した人は最後のチャンス!
(てんてこまつりパンフレットの写真より)
てんてこまつりもいよいよ佳境。
厄男による境内の周回が終わったタイミングで始まる藁灰を撒く神事。
竹ぼうきを持った厄男DEFが藁灰の山を威勢よくまき散らす!
灰は境内中に舞い上がり、参詣者たちはそれを喜んでかぶり厄除け祈願。
そのさまはまるでクラブイベントのひとつ、泡パーティーのようで、
参詣者たちは全身灰まみれになることで、独特の高揚感と一体感を生み出し、
理屈抜きのおもしろさで会場は最高潮に盛り上がる。
会場が落ち着くと厄男たちの神前式。
肝心の男根たちは本殿の柱にくくりつけられる。
▲くくりつけられた男根型大根。
▲本殿の中にはご利益ありそうな大きな男根も。
さあさあついにてんてこまつりもクライマックス。
フィナーレを飾るのはまつりの定番、モチ投げだ。
モチと一緒にクジが入ってるものもあるとのことなので、ここはなんとしてもゲットしたい!!
モチ投げの最中というのになにやら配りまわっているのでもらうと、
厄男が運んでいた田植えの昼食、飯となますだ。
これを食べると夏病みしないとのことなんだけど、
しかし今はモチ投げに集中したいので食べてられないなあと、片手に持ったまま参戦。
キャーキャーいいながら必死に応戦。
転がるモチを拾おうとするも何度も取られる。
何度目かモチが飛んできたとき、転がるモチを追いかけるとまたしても誰かに取られた!!
しかしかわいそうだと思われたのでしょうか、そのモチわたしにくれました。
どこのどなたか存じませんが、その節はありがとうございました。
気づいたら片手に持ったままだった飯となますをパックごと握りつぶしてました。
なんとかゲットできたモチがこちら。
雑煮に入れたらすごくおいしかった!
ありがたや~!!
クジが入ってた人にはカップラーメンやボックスティッシュがもらえ、
みんなホクホク顔で大量にお持ち帰り。
いいまつりだなあ~
さて、わたしもせっかくなので、てんてこまつり名物、てんてこおこしをいただきました。
今では珍しい生おこし。
中にはうぐいす餡のあんこも入っています。
買ってすぐならやわらかく、日にちが経つにつれカチカチに固くなりますが、
どのタイミングで食べてもおいしく召し上がりいただけます。
今年最初の見事なインスタ映えです。
てんてこ祭り
場所: 熱池(にいけ)八幡社
住所: 愛知県西尾市熱池町神田103
日時: 毎年1月3日 13時~
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新年早々正月気分も抜けない1月3日
愛知県の西尾市で毎年開催されている天下の奇祭「てんてこ祭り」に行ってきました。
見渡す限り田園風景の中
まつりの会場はどこかな?と看板に導かれ歩いていくと
▲デザインやカラーが違う、バラエティ豊富なてんてこまつりポスター
ここがメインのまつり会場、熱池(にいけ)八幡社
鳥居の脇には立派な石にてんてこ祭の名が刻まれ
由緒正しい祭りであることがわかる。
それもそのはずてんてこまつりの起源は1150年ほど前の平安時代。
天皇の即位後初めて実った米を神々に供えるまつりが由来で、
田植えの神事がやがて地元の豊年祭として毎年おこなわれるようになりましたとさ。
神社の前ではココでしか買えない限定グッズも各種取り揃え。
参詣記念にぜひとも買っておこう。
こちらは厄男の姿が描かれたてんてこまつりらしい太鼓鈴
一見わかりにくいけれどよく見ると男根型になっているてんてこ鈴
一番のオススメはやはりこれでしょう。
てんてこ祭り名物、本日限定、数量限定販売と猛烈にアピールする
てんてこおこし
いまではめずらしい生おこしは子孫繁栄、無病息災、五穀豊穣によーく効く
珍し~い形のお菓子です。
さて、まつりが始まる前にまずは、近くにある熱池町公民館を見ておきましょう。
町内放送で演歌が鳴り響く方へと歩いていけば、やがてたどり着きます。
公民館の中ではまつりの準備の真っ最中。
本日の主役、厄男たちが赤装束に身を包み、
腰には男根型の大根を装着するのがてんてこ祭り伝統のスタイル。
昔は、穀物は神様のおかげで実るありがたいものとされ、田植えも神聖な行事のひとつ。
おめでたい緋色をまとい、顔を隠すことで、みずから神に身をやつす。
そうすることによって田植えへの崇拝の念を表そうとしました。
着付けの様子を見守る元厄男のみなさん。
穀物は天と地の恵み、
また田植えは男女の協力あってのもの
ということから、豊作祈願、子孫繁栄への願いを、勇ましい男根に託してきました。
(てんてこまつりパンフレットより)
男根の材料は地元の畑からとれた宮重大根。
てんてこ祭り保存会の職人が毎年、ひとつひとつていねいに彫っています。
包丁を巧みに操りながら大根を刻みつけていく手際は実に鮮やか。
いい男根を作るコツは、そり返った、おおぶりの大根を見つけてくることだとか。
公民館竣工記念ののれんは、てんてこ祭りのイラスト入り。
まつりのスタートは13時から。
行列は県道から公民館の横を通り、熱池八幡社がゴール。
事前にどこでスタンバイするか下見をしておこう。
まつり開始5分前
いよいよはじまる雰囲気に胸が高鳴る。
ドンドンドン!!!
13時になると花火が打ちあがりいよいよまつりスタート。
とはいえ特に軽快なBGMもなく、静々と古式ゆかしい行列が、塩をばらまきながら練り歩きます。
神職、社守、町内会長や西尾市長まで、いかにもなお偉いさんがお出まし、
その後ろに赤装束の厄男たちが来た来た来た。
前から順に小締め太鼓を持つ厄男A
その後ろには飯びつを担ぐ厄男B
茶樽となますと生魚を担ぐ厄男Cは昔、田植えに持っていった昼食の弁当を再現。
最後尾には竹ぼうきを持つ厄男DEFと
それぞれ役割が決まっている厄男御一行。
腰にエレクトした形の男根をつけているのは前の厄男三人(A~C)。
後半の三人はつけていないんだけど、せっかく選ばれたならつけたい!というのが正直なところでしょう。
男根がそり返っているのは人間の生きる力強さを表しているもの。
男根の左右にはふぐりまで再現され、よりリアリティを追求。
厄男たちが通り過ぎたら先回りをして追いかけよう。
待って~!!わたしもついていく~!!
てんてこまつり御一行さまたちは、そろりそろりとゆっくり歩き、ときどき立ち止まる。
そのとき厄男Aが太鼓を叩き、そのリズムに合わせて厄男AとBが腰を振る。
このタイミングがまつり最大の見せ所。
その瞬間を動画でご覧ください。
男根をビクビク躍らせながら五穀豊穣、子孫繁栄の祈願。
とても神聖な様子に見物客たちもおごそかな気持ちに。
テン・・・テコ・・・・テン
厄男Aが叩く太鼓の音色から、
てんてこ祭りと呼ばれるようになり、戦中戦後も絶えることなく継承。
現在では愛知県無形民俗文化財に指定され
男根を象徴した天下の奇祭として愛され続けています。
BGMもなく、誰一人声を出すわけでもない、
無音、無声のまま進むてんてこまつり。
てんてこてんの太鼓の音と、カメラのシャッター音だけが鳴り響く。
やがて一行は熱池八幡社に到着し、粛々と神事が執り行われ
厄男たちは境内をぐるぐると周回。
ここでも太鼓と腰振りはおこなわれるので
見逃した人は最後のチャンス!
(てんてこまつりパンフレットの写真より)
てんてこまつりもいよいよ佳境。
厄男による境内の周回が終わったタイミングで始まる藁灰を撒く神事。
竹ぼうきを持った厄男DEFが藁灰の山を威勢よくまき散らす!
灰は境内中に舞い上がり、参詣者たちはそれを喜んでかぶり厄除け祈願。
そのさまはまるでクラブイベントのひとつ、泡パーティーのようで、
参詣者たちは全身灰まみれになることで、独特の高揚感と一体感を生み出し、
理屈抜きのおもしろさで会場は最高潮に盛り上がる。
会場が落ち着くと厄男たちの神前式。
肝心の男根たちは本殿の柱にくくりつけられる。
▲くくりつけられた男根型大根。
▲本殿の中にはご利益ありそうな大きな男根も。
さあさあついにてんてこまつりもクライマックス。
フィナーレを飾るのはまつりの定番、モチ投げだ。
モチと一緒にクジが入ってるものもあるとのことなので、ここはなんとしてもゲットしたい!!
モチ投げの最中というのになにやら配りまわっているのでもらうと、
厄男が運んでいた田植えの昼食、飯となますだ。
これを食べると夏病みしないとのことなんだけど、
しかし今はモチ投げに集中したいので食べてられないなあと、片手に持ったまま参戦。
キャーキャーいいながら必死に応戦。
転がるモチを拾おうとするも何度も取られる。
何度目かモチが飛んできたとき、転がるモチを追いかけるとまたしても誰かに取られた!!
しかしかわいそうだと思われたのでしょうか、そのモチわたしにくれました。
どこのどなたか存じませんが、その節はありがとうございました。
気づいたら片手に持ったままだった飯となますをパックごと握りつぶしてました。
なんとかゲットできたモチがこちら。
雑煮に入れたらすごくおいしかった!
ありがたや~!!
クジが入ってた人にはカップラーメンやボックスティッシュがもらえ、
みんなホクホク顔で大量にお持ち帰り。
いいまつりだなあ~
さて、わたしもせっかくなので、てんてこまつり名物、てんてこおこしをいただきました。
今では珍しい生おこし。
中にはうぐいす餡のあんこも入っています。
買ってすぐならやわらかく、日にちが経つにつれカチカチに固くなりますが、
どのタイミングで食べてもおいしく召し上がりいただけます。
今年最初の見事なインスタ映えです。
てんてこ祭り
場所: 熱池(にいけ)八幡社
住所: 愛知県西尾市熱池町神田103
日時: 毎年1月3日 13時~
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