清里にやってまいりました。
清里といえば牧場、高原、リゾートで有名ですが
30代以上のみなさまにとって清里といえば
「ファンシーの街」でもあるのではないでしょうか。
清里の歴史が駅前に掲げられていたのでザッと説明すると
1938年 奥多摩湖にある小河内(おごうち)ダムに沈んだ村の住民が清里に移り住む。
1938年 アメリカの伝道師ポールラッシュさんが青少年育成のための施設「清泉寮」を作る。
1959年 他県から学校寮をバンバン誘致しまくり、高原で健全な教育ブーム
1960年 清里が観光地として脚光を浴び始める。
※清泉寮と、そこで食べられるソフトクリームは清里の定番なので覚えておこう。
そしてもっとも重要なのが運命の1971年。
雑誌「an・an」と「non-no」が若者の旅先として清里を取り上げることでブームに火が点き、訪れる人の数は年々うなぎのぼり。
日本の経済成長の波に乗りに乗り、
70年代、80年代には当時流行ったタレントショップや、
かわいいを象徴するファンシーなお店が軒を連ねることで、
その街並みは「高原の原宿」とも称され
とにかく清里は浮かれまくっていました。
平成に入るとほかの街と同様
売物件が目立つようになってくるわけなんだけど
清里にはいまでも当時の
ブーム時代に作られたファンシー物件が残ってるので
ぜひとも現存するうちに見ていこう2016。
●見どころは清里駅前に集中
こちらが清里駅。
この白くてキレイなコンクリート製の駅舎が作られたのは1976年。
ちょうどブームのときにできたんだ。
ここが清里駅前のメインストリート。
ブームのときならここはまさに高原の原宿、竹下通りだったのでしょう。
三角屋根にパステルカラーの壁。
まさにテーマパークのような異世界の街!!
当時だったらめちゃくちゃワクワクしただろうな~!!
立派な建物の多くは売り物件になってるんだけど
おそらくそんなに遠くない昔に閉店しているので
そこかしこに当時の面影が見え見えですごくイイ!!
つい最近まで使われていたり
今でも使っているかもしれないような
キレイな建物もたくさん。
▲アルプスの山々を描いたかわいいお店。
▲すぐにでも再開できそうなキレイな店舗
▲まわりのファンシーとは一線を画すモダンな作りのうどん屋
こ、これは!!!
おみやげは・・・
ぬいぐるみが一番ヨ!!
とキャッチーなセリフがグッとくる星の王子さま
どんなぬいぐるみが売ってたんだろう!?
欲しい~!!絶対欲しい~!!
なんの建物だったのかもわからないくらい崩壊している廃墟。
メイン通りにそびえたち、ひときわ目立つことで
清里のランドマーク的役割だと思いたがるわたし。
大きな振り子の時計が目を引く
ポッポ清里
2009年に訪れたときはまだ1階のお土産屋が営業していて
2002年日韓ワールドカップのグッズが売ってたんだけどな~
そしてこれが有名なミルクポット
なんでも当時、この写真を撮るために長蛇の列が駅まで続いていたんだそう。
さらにDr.スランプアラレちゃんのペンギン村にも
同じものが登場しているくらい、清里の象徴的存在。
中を覗くと、たまたま今日は休業日かな?ってくらい
キレイな状態で保存されていて、いまでもたまには使われているのでは??
メインストリートのつきあたりに見える立派な城型の建物。
重厚感があって、細部までしっかり城!ぬかりなし。
●週末はイベントあり
平日は閑散としている清里も
週末ともなれば、駅前やメインストリート沿い、
近くのリア充スポット萌木の村など
各所でイベント盛りだくさん。
この日も
自然の草木で絞り染めをした
オーガニックコットンで身を包んだ
ていねいな暮らしぶりをするエコピープルたちが多数来場。
周辺の駐車場はすべて満車というくらい
はちゃめちゃに混雑していました。
イベントがある日に合わせてでしょうか。
ファンシーな物件もこの日とばかりは絶賛営業中。
こちら、スズランさんは
いかにもファンシーを体現されていて最高!!
昔のかわいいものにはなにかと
適当な英文が添えられていたもの。
一風変わった陳列方法。
当時のブームだったのでしょうか。
扉に描かれたイラストがめちゃくちゃファンシー
だってここは
ファンシーブティックだもの。
入り口にいたウシもファンシー。
ここで写真を撮れば原宿に行ったも同然。
レンタサイクルも営業中。
ココから2キロほど先にある清泉寮まで
森を駆け抜けてサイクリングなんて
最高のリア充を気取れる。
一見普通っぽい建物もよく見ると
手すりとか窓とかしっかりファンシー調。
●ショッピングモール ワンハッピープラザ
メインストリートの一番奥にある
ショッピングモールであったワンハッピープラザ。
ここにはかつて一世を風靡したタレントショップをはじめ
数々の土産屋や喫茶店が並んでいたんだそう。
KIYOSATOメルヘンロードと書かれたゲート
どんなメルヘンっぷりだったのかな~見たかったな~
かつてあった店の屋号でしょうか。
サンリオにもいそうなキャラクターがめちゃくちゃファンシー
ココは当時、人でごった返していたという清里ひろば
みんながこぞって写真を撮っていたというアゼリアの塔
塔の時計がいまでも動いてる!
というのも、わりと最近使われたような雰囲気で
塗装が塗りなおされていたり、キレイに清掃されている様子。
奥は階段になっていて、下へと続いています。
穴が開いて危険だからとすべて取り外されたウッドデッキの床。
クレープやピザ、アイスクリームと書かれた店が並び
若者がここで原宿気分を満喫していた様子が目に浮かぶ。
ワンハッピープラザの入り口には
西洋の童話に出てきそうな森の精霊モニュメントが。
国道141号、清里ライン沿いにも
ファンシーな建物を発見。
近づいて見るとここには
ワンハッピーパークの文字。
どうやらワンハッピープラザの系列店だった様子。
土産屋をはじめ、清里駅前に並んでいるような
お店がここにもあったのでしょう。
パステルカラーの壁と
同じサイズで肩を並べる店舗
ハリボテのような屋根が最高にファンシー。
敷地内にはいまでも人がいそうな
喫茶店のような建物と
つい最近まで韓国料理屋やクラフト体験教室だったファンシーな物件。
完全に廃墟になって取り壊されるわけでもなく
手入れをされ、ときおり利用されたりして
いまでも生き続けているファンシー物件たち。
再生されながらいつまでも残り続けてくれるといいな~
清里駅前観光案内所
住所: 山梨県北杜市高根町清里3545
TEL: 0551-48-2200
清里マルシェおめざめマーケット
公式サイト: 清里マルシェおめざめマーケット
萌木の村
公式サイト: 清里憩いの郷 萌木の村
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