北名古屋市の市役所東庁舎の隣にある図書館には
北名古屋市歴史民俗資料館っていうお固いネーミングのレトロスポットがあるのご存知??
別名、昭和日常博物館って名づけられてるんだけど
ココが意外とスゴイ。
まずは最近新設された地下1階へ。
駐車場の空きスペースを利用して
1960~1970年代、経済がグイグイ成長し、家族がマイカーを持ちはじめたころの自動車を展示。
このころの自動車は今と違って、角ばっていたりしてゴツイ雰囲気。
見る人が見れば、何時間でも眺めていたい空間。
当時のパンフレットも大量に展示。
現代のマイナーチェンジとはまったく違う、画期的な進化にワクワクが止まらない。
いよいよメインの3階にやってくると、いきなりこの光景。
な、なにここ!!
昭和の街が完全に再現されている!!
ケースの中、お店の奥、なんなら見えない部分にまで
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた昭和の光景。
もっと近づいてひとつひとつ見たい!!
ここ、昭和日常博物館は見ての通り
昭和の生活の中でごく当たり前のように使ってきたものを集め、
展示し、昭和をモノで残していく博物館。
しかもこれだけの物量があってまさかの入場無料!!
定期的に企画展もおこなわれていて、今回は
“昭和のかわいいもの”を展示してるんだって。
大好きなやつ!!
最近はオリジナルグッズも展開して人気の様子。
「ついこの前」みたいな時代からどんどん遠ざかり、古いものが一周回って新しいいま、流行が広がっている昭和時代。
なつかしさに加え、当時のモノのかわいさやかっこよさも注目されている。
いわゆるサザエさんとかちびまる子ちゃんに出てくるようなこの部屋は
戦後から高度経済成長にかけて、生活がめくるめく変化していく時代の象徴。
常設展には棚に大量のモノがジャンルごとに展示。
常設とはいえ、たびたび展示物が変わるので見逃せない。
ここのスゴイのは物量もなんだけど
展示の仕方もスゴイ。
これだけの量、
しかも大きさも形もバラバラのものが並んでいるのに
不思議とスッキリしていてバランスがよく、とても見やすい。
これ並べてる人、センス抜群でしょ~!!
いわゆる“いやげもの”と呼ばれるような、観光地でよく売ってるおみやげ品。
いまだからこそ、のどから手が出るほど欲しい。
昔の絵はがきって画質が悪すぎる写真なのか、
はたまた上手すぎる絵なのか判断できない絶妙なクオリティー。
いまでは見られない光景が描かれてることも多く貴重な品。
かわいすぎるおもちゃ。
ゆるい表情のヒーローや、目がキマッているアニマルは昭和ならでは。
お店屋さんごっこのセット。
内容が全部揃ってる完璧な状態でよくぞ平成まで残っていてくれました。
一度遊んだらもうやめられない楽しいゲーム
と書かれた、恐ろしい中毒性のある世界周遊ゲーム。
現代ではなかなかお目にかかれない時代を映すモノたちがひしめきあっていて、
腰をおろしてずっと眺めていたい気分。
昭和の暮らしをリアルに映す
電気冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの電化製品。
中にはこれ
防虫剤の袋・・・!!
セロハンでできていて、この袋の中に防虫剤が入っていたのだそう。
こんなものまでとってあるとは!!
家の防虫剤、捨てずにとってある人いる??
もしいたら確実に家族に怒られてるでしょうね。
奥には家そのものを再現したエリアも。
農家の入り口を入ると土間になっている昔ながらのつくり。
しかし昭和30年代から40年代になると
応接間という洋間が登場し、各家で設けられるように。
この家でも、土壁をベニヤ板で覆い、畳を板敷に替え、応接家具、応接セットを置くことで、客人を椅子で接待するようにリフォーム。
さらにキッチンや食卓にはステンレスや洋食器が取り入れられ、茶碗や湯飲み、箸の生活の中に、スプーンやフォークを使う生活がスタート。
ぐんぐん生活が変わっていくのが目で見てわかっておもしろい。
素人作家のレンタルボックスのようにズラリ並んだ棚の中には
ジャンル別に分けられた昭和のモノがぎっしり。
入場無料とは思えぬ物量にただただ感動。
終始興奮!
レトロ好きなら、トランペットを眺める黒人子供のごとく
ヨダレたらしながらショーウインドウにへばりつくでしょう。
なつかしさを通り越してはじめましてだらけなのに
先祖の魂の叫びなのかな?
どこか懐かしい気分になるよね。
モノゲンやエマールなど、現在でもある洗剤名を見つけると
今とつながってる実感がわいてうれしい。
お菓子の包み紙からアイスクリームのカップ、フタまで!!
みうらじゅんのコレクションかな?と思うような
よくこんなものまで残してあったなと感心するものばかり。
通常捨てられてしまうモノや消耗品を保存することで、生活の生々しい変化を記録することができる。
要と不要、ひなたと影が両方そろって暮らしを構成しているのであって、本来捨てられるモノ、残らないモノに暮らしが見えてくる。
そんなこといわれたらもう、断捨離なんてできやしない。
ミニマリストは悪である。
ココは、昭和の街角を再現した空間。
室内を最大限に利用したダイナミックな展示はおもしろい。
窓から中をのぞくと、ここもやっぱり
お店の中までぎっしりモノで埋め尽くされ、隙間なく再現。
まだまだ壁にも余裕があるのでホーロー看板とか増えるといいな。
ここからは企画展「昭和かわいいモノ手帖」
日本独特の「かわいい」文化は昭和30年代にはじまり
その原点と中心は少女雑誌やその周辺から。
少女や幼い子供に身近な雑誌、服飾、おもちゃにとどまらず
「かわいい」は食卓の上、引き出しの中、部屋の片隅など
日々の暮らしのいたるところに浸透。
ベッチンやレザー製のぬいぐるみ、
セルロイドやブリキのおもちゃなど
いまでも欲しいかわいいものがいっぱい!
旅のみやげの定番は、こけしを組み込んだ置き物。
旅先の名所、名物、特産品がこけしとドッキング。
なかでもみかん、りんご、スイカなどの特産品をかたどったフルーツこけしという流派も登場。
御在所ロープウェーの光景をあらわしたこけし。
ロープウェーの中にまでこけしがいる!!
すごい手がこんでる!!欲しい!!
かたちや大きさがバラバラのものをバランスよく配置され、見やすくわかりやすく、見た目も美しい、センスの光る展示。
ゆでたまごを作るために誕生した、ゆでたまご専用の鍋。
扇風機までかわいいとか言わせちゃう昭和の底ぢから。
昔は赤ちゃんの服はおかあさんが手編みするものだったので、出産祝いには毛糸が定番。
ガラガラやメリーであやされる赤ちゃんや、おまるを使ってる子供っていまでもいるのかな??
ココにはよく高齢者が、回想法(※)に訪れる姿が見られるんだけど
スタッフ「○○さんの家にもこうゆうのあった??」
高齢者「・・・知らん!!!」
高齢者も知らないくらい昔のキオク
体験しに行ってみてねー!!
※昔を懐かしむことで認知症を改善していく予防および治療法
北名古屋市歴史民俗資料館・昭和日常博物館
住所: 愛知県北名古屋市熊之庄御榊53
TEL: 0568-25-3600
開館時間: 9:00~17:00
休館日: 毎週月曜日 ※ただし祝日のときは開館し、その日後の最初の休日でない日
館内整理日(毎月末日) ※ただし、日曜日又は月曜日のときはその日後の最初の休日又は休館日でない日
特別整理期間
年末年始(12月28日~1月4日)
入場料: 無料
公式サイト: 北名古屋市歴史民俗資料館・昭和日常博物館
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