むかしむかし、福井県勝山市にタクシー会社を設立して大富豪になった、多田清というひとがおったそうな。
そのひとはタクシー会社で稼ぎに稼ぎ、儲けに儲け、昭和40年代には大阪随一のタクシー会社にまで成長。じゃぶじゃぶ金が舞い込み、笑いが止まらくなりました。
晩年の昭和62年(1987年)、その私財で作ったのがココ
清大寺、越前大仏であります。
敷地面積は22ヘクタール
総工費は380億円
私の大好きなバブリー物件であります。
境内はこんな感じで、山をざっくり削ってバシバシ建設。
金がある、だから建てる。
シムシティのような思考回路。
まず最初に見えてくるのがココ、門前町
あれ?あいにくの休業日?
いいえ、これが通常モード
見渡す限りのゴーストタウン。
中心市街地の空洞化がココにも。
さては、近くのイオンの仕業?
しかしこの広大な土地を利用して、週末にはちょくちょくイベントも開催。
ココ、勝山市出身の生きるレジェンド、天龍源一郎も一役買ってるんすよ。
唯一シャッターが開いてる休憩所の奥には
無人販売のリサイクルショップ
販売者 嶋田清子さんを探して買ってみよう。
シャッター街を抜けると、いよいよ清大寺へ。
ビー玉のような艶感のある目をした坊主に誘導されるがまま、参拝料500円を払おう。
いまは500円だけど、完成当初は、大人3000円と大きく出たものの、その後2500円、1000円と価格の大暴落。
いまでは手頃なお値段になってるので、みんなも気軽に参拝しよう。
一歩入るととにかくデカイ!!
なんでもかんでもデカくて、その迫力に圧倒。
こちらは大門の中にいる仁王像
高さ8mと巨大
そしてこちらが大仏殿
レゴじゃない、本物の鉄筋コンクリート製。
奈良、東大寺の大仏が入ってる大仏殿よりひと回り大きく作り、オトコのロマンを見せつける。
大仏殿の中に入ると
待ってました!!!
越 前 大 仏 !!!
像の高さは17m。
これも、ライバル、奈良の大仏の14.7mよりちょっと大きめと、かなり意識している。
大仏の両脇を固めてる仏も10m越えとかなりデカイ。
こんな巨大仏が整列してるなんて、ココってマンガの世界?
さらに圧巻だったのがこの、壁に開けられた穴に並ぶ仏像。
その数、1281体!!
ハチの巣にいるハチの子のように、ひとつひとつの穴にビッシリ鎮座。
BGMにはお経がエンドレスで流れてて、かなりのヒーリング効果。
ちなみになんだけど近年、大仏の表面が磨かれ金色に輝くように!
ずっと黒っぽい色だったのに、磨いたらこんな色だったんだ!!
大仏殿を出て回廊を進むと、次は九龍壁というものへ。
これは中国北京にある、中国の国宝第一号になった装飾壁で、中国政府の許可を得て再現したものなんだとか。
色鮮やかな8263枚の陶板と瑠璃瓦で、龍を浮き彫りにして作られてるんだって。
夏休みの宿題でもこんなの作れないや。
そしてお次は五重塔。
高さは75m。
あの京都駅から近くて有名な東寺の五重塔より高い、日本一の高さ。
とにかく一番になりたいんや!
死亡遊戯みたく1階1階攻めたいひとはもちろん、ココには文明の利器、エレベーターも設置!
これで誰でも簡単にラスボスに会えるってわけ。
てっぺんからの眺めがコレ。
天下獲った気分になるよね~
ちなみに、大仏殿の背後にチラ見えしているこの城。
なんだあれ??
どうやらあれは勝山城を再建したもので、これも多田清が作ったものなんだって。
というわけで近づいてみました。
これが勝山城を再現して作られた勝山城博物館です。
近づいてみると、なんだあれ??石垣に龍が張り付いてるぞ??
本当に本物の勝山城を忠実に再現したんでしょうか??
▲壁に貼ってあったこの城のゆるキャラ?にも、しっかり龍のデザインが。
中に入るとさすが博物館というだけあって、さまざまなお宝を展示。
中でも見どころは、2階のあまりにも広すぎて置くものがない持て余した空間の壁に描かれた、美しい壁画。
これを描いたのがこのちょびヒゲおじさん、今井俊満という人。
1階のロビーにはさすが、この城を作った多田清の功績を紹介するコーナーも充実。
見ると、とにかく多田清の活躍は多くのみなさんのおかげ!だから恩返しをしたい!の一心で多くの寄付をし、大仏を造り、最終的には勝山市の名誉市民第一号にまで上り詰めたとのこと。
とにかくバイタリティの高いすごい人だということがわかりました。
キミも将来、エライ人になったら、まちに大仏を建てよう!
清大寺 越前大仏
住所: 福井県勝山市片瀬50字1-1
TEL: 0779-87-3300
営業時間: 夏季:8:00~17:00(入館は16:00まで)
冬季:平日 9:00~16:00、土日祝 8:0~17:00
拝観料: おとな500円、高校生以下300円
公式サイト: 清大寺 越前大仏
勝山城博物館
住所: 福井県勝山市平泉寺町85-26-1
TEL: 0779-88-6200
開館時間: 9:30~16:30
閉館日: 水曜日
★★★お知らせ★★★
商店街好きの私が今まで巡りに巡ってきた300カ所以上の商店街から、選りすぐりの50をまとめた本「商店街さんぽ ビンテージなまち並み50」(学芸出版社)が発売中です!
商店街とその周りの見どころや、楽しみ方を紹介しています。
路地好き、レトロ好きに大好評!!
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そのひとはタクシー会社で稼ぎに稼ぎ、儲けに儲け、昭和40年代には大阪随一のタクシー会社にまで成長。じゃぶじゃぶ金が舞い込み、笑いが止まらくなりました。
晩年の昭和62年(1987年)、その私財で作ったのがココ
清大寺、越前大仏であります。
敷地面積は22ヘクタール
総工費は380億円
私の大好きなバブリー物件であります。
境内はこんな感じで、山をざっくり削ってバシバシ建設。
金がある、だから建てる。
シムシティのような思考回路。
まず最初に見えてくるのがココ、門前町
あれ?あいにくの休業日?
いいえ、これが通常モード
見渡す限りのゴーストタウン。
中心市街地の空洞化がココにも。
さては、近くのイオンの仕業?
しかしこの広大な土地を利用して、週末にはちょくちょくイベントも開催。
ココ、勝山市出身の生きるレジェンド、天龍源一郎も一役買ってるんすよ。
唯一シャッターが開いてる休憩所の奥には
無人販売のリサイクルショップ
販売者 嶋田清子さんを探して買ってみよう。
シャッター街を抜けると、いよいよ清大寺へ。
ビー玉のような艶感のある目をした坊主に誘導されるがまま、参拝料500円を払おう。
いまは500円だけど、完成当初は、大人3000円と大きく出たものの、その後2500円、1000円と価格の大暴落。
いまでは手頃なお値段になってるので、みんなも気軽に参拝しよう。
一歩入るととにかくデカイ!!
なんでもかんでもデカくて、その迫力に圧倒。
こちらは大門の中にいる仁王像
高さ8mと巨大
そしてこちらが大仏殿
レゴじゃない、本物の鉄筋コンクリート製。
奈良、東大寺の大仏が入ってる大仏殿よりひと回り大きく作り、オトコのロマンを見せつける。
大仏殿の中に入ると
待ってました!!!
越 前 大 仏 !!!
像の高さは17m。
これも、ライバル、奈良の大仏の14.7mよりちょっと大きめと、かなり意識している。
大仏の両脇を固めてる仏も10m越えとかなりデカイ。
こんな巨大仏が整列してるなんて、ココってマンガの世界?
さらに圧巻だったのがこの、壁に開けられた穴に並ぶ仏像。
その数、1281体!!
ハチの巣にいるハチの子のように、ひとつひとつの穴にビッシリ鎮座。
BGMにはお経がエンドレスで流れてて、かなりのヒーリング効果。
ちなみになんだけど近年、大仏の表面が磨かれ金色に輝くように!
ずっと黒っぽい色だったのに、磨いたらこんな色だったんだ!!
大仏殿を出て回廊を進むと、次は九龍壁というものへ。
これは中国北京にある、中国の国宝第一号になった装飾壁で、中国政府の許可を得て再現したものなんだとか。
色鮮やかな8263枚の陶板と瑠璃瓦で、龍を浮き彫りにして作られてるんだって。
夏休みの宿題でもこんなの作れないや。
そしてお次は五重塔。
高さは75m。
あの京都駅から近くて有名な東寺の五重塔より高い、日本一の高さ。
とにかく一番になりたいんや!
死亡遊戯みたく1階1階攻めたいひとはもちろん、ココには文明の利器、エレベーターも設置!
これで誰でも簡単にラスボスに会えるってわけ。
てっぺんからの眺めがコレ。
天下獲った気分になるよね~
ちなみに、大仏殿の背後にチラ見えしているこの城。
なんだあれ??
どうやらあれは勝山城を再建したもので、これも多田清が作ったものなんだって。
というわけで近づいてみました。
これが勝山城を再現して作られた勝山城博物館です。
近づいてみると、なんだあれ??石垣に龍が張り付いてるぞ??
本当に本物の勝山城を忠実に再現したんでしょうか??
▲壁に貼ってあったこの城のゆるキャラ?にも、しっかり龍のデザインが。
中に入るとさすが博物館というだけあって、さまざまなお宝を展示。
中でも見どころは、2階のあまりにも広すぎて置くものがない持て余した空間の壁に描かれた、美しい壁画。
これを描いたのがこのちょびヒゲおじさん、今井俊満という人。
1階のロビーにはさすが、この城を作った多田清の功績を紹介するコーナーも充実。
見ると、とにかく多田清の活躍は多くのみなさんのおかげ!だから恩返しをしたい!の一心で多くの寄付をし、大仏を造り、最終的には勝山市の名誉市民第一号にまで上り詰めたとのこと。
とにかくバイタリティの高いすごい人だということがわかりました。
キミも将来、エライ人になったら、まちに大仏を建てよう!
清大寺 越前大仏
住所: 福井県勝山市片瀬50字1-1
TEL: 0779-87-3300
営業時間: 夏季:8:00~17:00(入館は16:00まで)
冬季:平日 9:00~16:00、土日祝 8:0~17:00
拝観料: おとな500円、高校生以下300円
公式サイト: 清大寺 越前大仏
勝山城博物館
住所: 福井県勝山市平泉寺町85-26-1
TEL: 0779-88-6200
開館時間: 9:30~16:30
閉館日: 水曜日
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